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暑さの厳しい今日このごろ
みなさまいかがお過ごしですか。
暑いし湿度は高いし、
ほんと、体がどうにかなりそうです。
そして、塾生の中にも
体調不良を訴えるお子さんが増えました。
体が辛いときは勉強どころではないので
テスト前などでなければ
振替を決めてお休みをしていただくのですが
中には
「体調管理できてる?」と疑いたくなる生徒さんもいます。
体調不良で度々お休みするAくんがいました。
軽い熱中症だったり
片頭痛で吐きそうだったり
胃腸炎で苦しんだり
部活で大けがをしたり
毎回大変です。
多少の体調不良は放っておけば
自然と治るという考えのご家庭もあります。
私はそのような家庭の方針に
口を出すつもりはないのですが、
生徒さんの勉強に支障が出るとすれば別です。
Aくんの場合はお休みが多く、学習意欲も低下し遅れが生じて
いたため、塾が少し介入することにしました。
問題は主に2点あると思いました。
ひとつは「構って欲しい気持ちの現れ」です。
Aくんの親御さんはとてもお忙しく
帰宅が深夜になることもあったようで、
Aくんは仕事に励む親御さんを尊敬していましたが
親子の他愛ない会話の時間が
削られていったのは否めません。
また、Aくんの親御さんは放任主義。
家にはお兄さんがいるし、近くには
おじいちゃんおばあちゃんが住んでいて
おばあちゃんの家でご飯をいただくので食事には困りません。
親御さんは「家族みんなで育てているのだし
もう中学生なのだから大丈夫」と思われていたのでしょう。
でも、塾に来るとAくんは体調不良や
ケガの話など、いわゆる「不幸話」が止まらないのです。
「俺って可哀そうでしょ?大変でしょ?」と言いたげでした。
私は「頭が痛いの?いつから?どんな風に?」と症状は尋ねますが
必要以上に同情する態度はとりません。
甘えが過ぎると学習にも甘えが生じるからです。
Aくんが甘えたい相手は親御さんであって、私ではありません。
そして問題のふたつめは
親御さんがAくんの体調管理にあまり積極的ではなかったことです。
お忙しいこともありますが、
先述の通り「放っておけば子は育つ」考えなので
多少の体調不良はそのうち治る、というお考えでした。
私はAくんの体調不良について
症状と思い当たる原因について詳細に聞き出し、
親御さんへ伝えて
できる限り病院へ連れていってくださいとお願いしました。
Aくんの体調不良は精神的なものもあったので
実際に病院で治療を受けつつ
親御さんが病院へ連れていってくれることで
自分に関心を持ってくれた安心感も相まって
どんどん改善しました。
「不幸話」も減り、学習意欲が戻りつつあります。
体調不良を自覚してなくても
「何となく気分が乗らない」
「やる気が出ない」時は
体調不良のサインかもしれません。
子どもさんが健やかに勉学に励む環境作りは
保護者の方にとって重要かつ
保護者の方にしかできない課題だと 私は思います。