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一番ヶ瀬正明プロは熊本朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

デジタル時代の健康トラブル。

一番ヶ瀬正明

一番ヶ瀬正明

かくいう筆者も、デジタルによる健康管理不足に陥っている一人です。

頭痛、眼精疲労、肩こり、腱鞘炎など挙げればきりがありません。

PC、スマホ、タブレット、イヤホン、それに付随する諸々のデバイス使用に伴う疲れや痛みなど人それぞれのデジタル疲れや健康トラブルがあるはずです。
さらに、デジタル時代の精神的苦痛「SNS疲れ」という意味での健康被害があると言っても過言ではないと考えています。

今回は、「デジタル時代の心身メンテナンス」を軸に、
軽減の工夫や軽減のために日々できること、
世代別のSNSに対する考え方など、
身近なデジタルに対する身体と心の悩みをコラム展開して行きます。



注意力散漫の根源はデジタルかも?


次々飛び込んでくる着信音や振動。
メール、LINE、ニュース、SNS関連の通知やアプリの通知。
特に休み明けともなれば、
ひっきりなしに通知が舞い込んできます。
業務のメールやLINEの返信に追われ、夕刻まで対応した経験も。
筆者は生み出す業務を行うため、
中途でその思考を中断してしまうと、創作意欲を削がれてしまい

良いものづくりをすることもままならないという結果に。
ある着信音が鳴るとドキっとすることから、
別の着信音に変更したり振動通知に切り替えたりと工夫していますが、

慣れとは恐ろしいもので、振動音にさえドキっとするようになり

その回避対策に苦慮しています。

日本ストレスマネジメント学会によると、以下の問題が報告されています。

[ひっきりなしの通知で気が散る]

「通知のしつこいビープ音、振動、点滅があると絶えず気が散り、
携帯電話をチェックするために作業を中断することになり、
イギリスの調査によると、スマートフォンのユーザーは1日平均85回もロックを解除し、1日に約5時間使用していることがわかっているとしています。
そのため、注意を集中させることができず、物事を記憶に定着させることができないので、ますます物覚えが悪く思えてしまい「それ自体が苦痛になることがある」としています。
出典:日本ストレスマネジメント学会MANAGEMEN Japan Society of Stress Management, デジタル時代のストレスマネジメント,2023年4月1日現在,https://plaza.umin.ac.jp/jssm-since2002/covid-19/adult/digital/

これは、スマートフォンやインターネットの多用と、注意力、記憶力、学習能力
などの認知能力の低下との間に相関関係があることを示す研究によって
裏付けられつつあるともしており、年齢による記憶の低下だと考えていた事柄も、
もしや着信過多のためか?とも考えるようになりました。
注意力、記憶力、の低下、あなたも思い当たる節はありませんか?



精神的には、「ゆるく繋がりたい」が本音


デジタル社会の精神的なこころの痛みについて考えます。

SNS社会に生きる人々のコミュニティー観について掘り下げた
日経トレンドの記事によると、「そこまでつながりたくない」という、
本音が見えてきました。
以下は、これからの時代、人々はコミュニティー=SNSにどんなことを
期待しているのか?2022年9月、大学生と小学生、そして、大学生と小学生の母親
を対象に「コミュニティーの認識」についての調査を実施したものです。





出典:小々馬敦産業能率大学経営学部 教授、同大学院 総合マネジメント研究科 教授,日経クロストレンド, 2024年06月26日,「そこまでつながりたくない」若年層にファンコミュニティーは有効か,https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00998/00006/


適度な距離感とそこまで、他者とつながりたくないなどの考えが挙がり、
お互いが尊重される居心地のよさを期待することは、親世代・大学生いずれも
同じ感覚で、ゆるく繋がることへのニーズが世代共通で芽生え始めている
とのこと。

「ゆるく繋がる」! 強く共感します。

今後のSNS風潮としては、SNS疲れやプライバシーへの懸念から、
多くのユーザーが自分を過度に露出することを避け、
匿名性や非公開のコミュニティを選ぶようになると考えます。
特に若い世代では、「フォロワーが多いこと」「頻繁に投稿すること」が
ステータスとされない風潮が強まり、むしろ「静かな存在感」や
「自分を守ること」がかっこいいとされる方向に向かっているようです。
また、AIや自動化技術が進化することで、ユーザーの負担を減らす
新しいSNSの形態が登場する可能性も高いようです。
例えば、SNS上での会話や投稿がAIによって管理されることで、
精神的な苦痛やストレスを軽減するサービスが普及するかもしれませんし、
すでにSNS上で精神的な負担を軽減するためにAIが導入されていると言います。

FacebookではAIを使用して、ユーザーの投稿から自殺のリスクを検知し、
緊急対応を促すシステムを導入しています。他にも、Instagramなどの投稿を分析し、
うつ病や摂食障害の兆候を予測する試みが行われているそうです。



デジタル使用による健康トラブルを軽減したい

では、最後に、身近すぎるとも言えるデジタルによる身体のトラブル
について、自責の念を込め列挙し、その対策について考えます。

【デジタルの使用による注意したい健康トラブルと対策法】

1.睡眠障害
原因: ブルーライトがメラトニンの分泌を抑制し、睡眠リズムを乱す。
対策法: 就寝前のデバイスの使用を控えたり、
ブルーライトカット機能などを活用しましょう。

2.睡眠不足
原因: スマートフォンなどの使用時間の延長で就寝時間が遅くなる。
対策法: 使用時間を制限し、就寝前にリラックスしましょう。

3.睡眠の質の低下
原因: 就寝前のデジタル機器の使用で脳が興奮状態になるため。
対策法: 就寝前はスマホやPCをオフにし、静かな環境で過ごしましょう。

4.腱鞘炎
原因: 長時間のタイピングやスマホ操作で手首・指に負担がかかる。
対策法: 定期的に手首や指のストレッチを行い、人間工学に基づいたマウスなどの製品を使用してみましょう。

5.肩と首の凝り
原因: 前傾姿勢が続き、筋肉に過度な緊張が生じるため。
対策法: 定期的にストレッチや軽い運動を取り入れましょう。

6.疲れ目
原因: 長時間の画面注視で目の筋肉が疲労するため。
対策法: 20-20-20ルール(20分に1回,20秒間,20フィート(約6m)離れたところを見る)を実践し、目を休める時間を設けましょう。

7.ドライアイ
原因: デバイス使用中のまばたき減少で目が乾いてしまう。
対策法: 意識的にまばたきを増やし、加湿器や人工涙液(目薬)で乾燥を防ぎましょう。

8.物忘れ
原因: 情報過多や同時に複数のことを処理する「マルチタスク」で、脳に負荷がかかるため。
対策法: タスク(やるべきこと)を整理し、一度に一つのことに集中するよう心がけましょう。

9.肌トラブル
原因: ストレスや睡眠不足が肌の代謝を乱すため。
対策法: 十分な睡眠と適切なスキンケア、ストレス管理を行いましょう。

10.眉間のしわ
原因: 画面を凝視し、眉間に力が入ることでしわができる。
対策法: 表情筋をリラックスさせ、定期的に目元をマッサージするようにしましょう。

11.姿勢の悪さ
原因: デバイスを見るために前かがみの姿勢が続く。
対策法: デバイスの位置を調整し、背筋を伸ばして座るようにしましょう。

12.ストレートネック
原因: 頭を前に突き出した姿勢でスマホを長時間操作することにより、首の湾曲が失われる。いわゆるスマホ首。
対策法: 首のストレッチやエクササイズを行ってみましょう。

13.デジタル依存
原因: デバイスへの過度な依存で日常生活に支障が出る。
対策法: 使用時間を制限し、デジタルデトックスを取り入れるよう心がけま
しょう。




デジタルによる健康トラブルを調べる中、「物忘れ」の項目には驚かされました。
デジタルが普及する中、文字を書く機会が激減したことから、
とっさに漢字が思い浮かばないことがありますね。

注意力散漫の項目でも述べましたが、
まさか「物忘れ」が、デジタルと深く関係していたとは。



まとめ


筆者は、PCを2台ならべ2画面を行き来しながら業務を行っています。

PCの周りにはスマートフォンやタブレット、イヤホンやマイク、

AmazonのアレクサやAppleのSiriなどがあり、

デジタル機器に囲まれそれらを駆使しながら仕事をしています・・・
いえ、駆使していると考えていました。
しかしながら、よく考えると、駆使しているのではなく、
デジタル機器に振り回されているのかもしれません。
これらに深く依存してしまっているのだと、本コラムを書き終え感じています。

デジタルの恩恵に預かっていることは間違いありませんが、
体の不調が出るほどの依存は、本末転倒。

映画マトリックスではありませんが、

知らず知らずのうちにデジタルに主導感をにぎられていませんか?
これからのSNSでは「ゆるく繋がりたい」の多くの意見のように
デジタルとの付き合いも、自分自身が主導権を持ちつつ

「ゆるく繋がって行きたい」ものです。

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一番ヶ瀬正明
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一番ヶ瀬正明(広告コンサルタント)

有限会社ディーナ

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