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一番ヶ瀬正明プロは熊本朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

第3回【経営者コラム】 継続はチカラなり。中⼩企業・⼩規模事業者さまのSNS、Webを活⽤したITコミュニケーション導⼊。その進むべき道のりを⾒極める。

一番ヶ瀬正明

一番ヶ瀬正明

テーマ:広告



幅広い年齢層がパソコン、スマートフォン、モバイルなど、いろいろなデバイスを使いこなす現在。

企業・小売業などによるコミュニケーション表現のひとつとして、SNSを活用した発信がなされています。

その発信がお客さまのこころに届くと、さらにお客さま自身が再発信し、まるで「一人一人がメディア」となってくれているかのようです。

Facebook、Twitter、Instagram、LINEなど、さまざまなSNSが⽇常的に使われ「個⼈のメディア化」とも捉えられる現象が⽣まれていると⾔えます。

また、SNSからのはたらきかけで直販⽅式の「ダイレクトマーケティング」の形を取れば、企業・⼩売業とお客さまが互いに双⽅向のコミュニケーションを⾏うことができ、お客さま動向などのデータをもとに戦略をたてることもできます。

この数年で急激にITデジタルが進化したWeb上の集客展開の中でも、特に⼿軽に始められるSNS活⽤のポイントや事例を、「中⼩企業や⼩規模事業の皆さま」によるお客さまのこころへ届けられるSNSという⽬線で、ITコミュニケーションの利点とそのあり⽅を考えてみましょう。


SNSによる販促活動を始めたいなら、さまざまなSNSそれぞれの特性を知ることからスタート。




SNSによる集客施策の⼈気は、なんと⾔っても⼿軽に始められるという点。

ただそこにはポイントがあります。

それは、発信元の業種業態と発信したい内容に合わせた「SNSの特性を⾒極める」こと。

それを⾒極めなければ、決してその活⽤はうまくいきません。

代表的なSNS4種の特性をまとめると、以下のようになります。




どんな販促活動をおこないたいのか?ターゲット層の年齢は?この2点を考慮したSNS展開を!


前述の4種のSNS、それぞれの特性を深掘りしてみましょう。

1) Facebook / HP・ブログ代わりに使⽤できる
プロフィールや住所・営業時間などの基本情報に加え、画像・動画・予約などの機能があり、掲載できる情報量が多いことから、ホームページとして活⽤できるツールがFacebookです。
また、ブログのような使い⽅をするというのも⼀つの活⽤⽅法です。
総務省「令和2年度情報通信メディアの利⽤時間と情報⾏動に関する調査報告書」(※以下:総務省データ)によると、Facebookは、20〜50代に利⽤されています。
実名登録が基本のツールですので、きちんとしたイメージのオフィシャルな利⽤・投稿に向いていると⾔えるでしょう。

2) Twitter / リアルタイムの情報を発信・受信・拡散されやすい
短い⽂の投稿というのが、Twitterの特徴です。
ツイートした内容がリツイートされ、多くの⼈に拡散してもらえる可能性のあるツールです。
総務省データによるとTwitter は、10〜30代が利⽤し、特に20代ではその約8割が、10代ではその約7割が利⽤していますので、特に若い世代に向けた商品の販促に向いていると⾔えるでしょう。
また、対象年代的にも拡散されやすいという特性からも、⾯⽩味のある投稿が向いていると⾔えます。

3) Instagram /「インスタ映え」が象徴するイメージ重視コンテンツである
⼥性利⽤者がメインのSNS。
美しさや個性を重視した、いわゆる「インスタ映え」をうまく利⽤できる業種、“理容・美容・アパレル製品、飲⾷”などの業種に向いているツールです。
画像だけではなく動画の投稿もできることから、直接商品を⼿にせずとも、その商品をイメージしやすいのが特徴です。
総務省データによると、Instagramの利⽤は20代が多く、次に10代、そして30代の順になっています。

4) LINE /イベント情報、クーポン配布、各種お知らせなど ⽣活に密着している
実⽤的なツールとしての活⽤がおすすめのLINE。
予約、お得情報、イベント情報、クーポン配布など、⽣活に密着した使い⽅ができるというのが魅⼒のツールです。
総務省データによると、LINEは調査した全年代で90%以上の⼈が利⽤しSNSの中でも特に普及率が⾼いツールと⾔えます。
※出典:「令和2年度情報通信メディアの利⽤時間と情報⾏動に関する調査報告書」(総務省)
https://www.soumu.go.jp/main_content/000765258.pdf 2022年6⽉17⽇利⽤


中⼩企業・⼩規模事業者のSNS活⽤。その成功例から秘訣を探る。


では、中⼩企業や⼩規模事業者が発信するSNSの成功例を⾒てみましょう。

例1 )
「Twitter」を使ってコアなファンを獲得しているのは、⻑野県の⽂具店「万年堂」。
拾われてきたメス猫の“シマ⼦”が店⻑をつとめ、商品をPRしている。毎⽇1〜2本、シマ⼦と⼀緒に新商品の紹介などをツイートし、コロナ禍には、神⼾市に在住する⼈からファンレターが届いたそうだ。
これまでには、Twitterを⾒て、遠⽅から店へ⾜を運んでくれたお客さん(=フォロワー)もいる。
この⽂具店は、⾃社のアピールポイントである「猫店⻑」と「販売商品」、Twitterの特性「⾯⽩みのある投稿が拡散されやすい」ことをうまく組み合わせ読者のこころを掴んだという例。
※参考: 松本浩史記者[ネコ店⻑のシマ⼦ 愛嬌ふりまく⼈気者 ⻑野県⼩諸市の⽂房具店
2020年06⽉15⽇ 16時00分_産経新聞THE SANKEI NEWS
https://www.sankei.com/article/20200615-73B2NJGWERLI3DH3ZIJNIQFCA4/

例2 )
「Instagram」の美しさや個性を重視した特性を⽣かし、全国にファンを持つのは、福岡・天神エリアに近い場所に店舗を構えるコーヒーショップ「NO COFFEE」。
エスプレッソ系のドリンクを中⼼にしたドリンクに加え、オープン当初から制作販売しているオリジナルグッズ「マグカップ、タンブラー、Tシャツ」など、幅広い展開で他店舗との差別化をはかっている。
また、定期的にアーティストやアパレルブランドとのコラボレーションも展開しInstagramにはシックで、統⼀感のある投稿が並ぶ。
※参考: NO CORPORATION 会社概要 https://nocorporation.jp/?page_id=83

上記の2つの事例からもわかるように、その事業者の⼈柄が垣間⾒られることや、信頼感、ブランドの信念など、その⽅向性にブレがなく1本筋が通っているという共通項が、成功に⼤きく寄与していることが分かります。


SNS活⽤は継続してこそ、その本領を発揮する。


SNSで成功をおさめているほとんどが、中⻑期的にマーケティングを⾏っているということを⾒逃してはいけません。
⼿軽に始められるSNSですが、フォロワー数を稼ぎたい、いいね! の数をすぐに増やしたいと考えるのはもっともですが、ファンになってくださるお客さまを増やすのは、⼀朝⼀⼣に叶うものではありません。
対⾯での接客同様、時をかけて信頼関係を築くように、SNSマーケティングもじっくりと腰を据えお客さまとの関係を構築していくことを⼼がけるべきです。


最後に




これからSNSでの発信を開始すると決定したのなら、まずは、掲載する内容をダブルチェックできる体制をきちんと整えましょう。
また、「中⼩企業や⼩規模事業を営む皆さまのSNS発信の強み」は、社員全員でも取り組める社員数であるということです。
SNSは、継続していくことが重要なポイントですので、社員全員が持ち回りで投稿するというのも、1つの⼿です。
その際も必ず「発信内容に不備がないか」「不適切な⾔動がないか」などチェック担当者を置き、ダブルチェックを⾏い投稿しましょう。
SNS発信は、社員こそが知る⾃社の魅⼒を思い切り発信できるステージです。
でもそれは、お客さまに喜んでもらえる内容であるということを忘れてはなりません。


まとめ


SNSによるITコミュニケーションは、あくまでも「販促ツール」や「マーケティングツール」の1つであると⼼得ましょう。
その発信がすぐに売り上げにつながるということではなく「企業・事業のイメージアップ」や「ファン獲得」の⼿助けとなり、販売促進の底上げをしてくれるものなのです。
しかし、お客さまのこころへ届く発信を⼼がけた「SNS活⽤」を⾏えばあなた企業や事業所の知名度を上げ、イメージアップし、ファンの獲得への道を開くことができるツールでもあります。
企業の⼈柄、信頼感、ブランドの信念など「⾃社らしさ」を⾒定め、社内⼀丸となった「継続SNS発信」で、ITコミュニケーションの道を開拓して⾏きましょう。

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一番ヶ瀬正明
専門家

一番ヶ瀬正明(広告コンサルタント)

有限会社ディーナ

広告業界での20年以上の経験と実績による媒体の制作、WEBデータによる企業や顧客動向の分析・解析に基づくマーケティング戦略で、効果的な広告の提案を行います。

一番ヶ瀬正明プロは熊本朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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