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今、株式はナンピン買いのチャンスなのでしょうか。

長島武

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テーマ:投資

内田日銀副総裁発言
 日銀副総裁・・「不安定の中では、金利の引き上げしない」
今週、 日本の株式市場は、この発言と米国経済がそれほど悪くない経済指標が相次ぎ、米国株式市場も上がり、米国株式市場に連動するように、日本の株式市場も上がりましたね。4日間で+3037.67円、「あれれ」という間にですね。今、株式は、買いのチャンスなのでしょうか?

政策金利

ここで上のグラフを見て下さい。植田日銀総裁が発言された政策金利0.25%に近づいていますね。内田日銀副総裁が発言された「金利」は、「長期金利」を指しますね。政策金利が上がるという事は、日銀が支払う付利金利も当然上がりますね。金利が上昇する時の副作用を軽くするためにもバランスシートの縮小を主な中央銀行はやっているのです。日銀が「バランスシートの縮小場面での財務構造の変化」の資料を出しているので見て下さい。
バランスシートの縮小
それと問題は、長期金利ですよね。コロナ禍でお金をバラ巻き過ぎて、その後、インフレにならぬよう欧州のECBも米国のFRBも2022年から資金の回収に入っていますね。   
中央銀行バランスシート比較

 日本はどうでしょうか。周回遅れで、しかも、他の中央銀行よりも、ゆっくりとお金を回収に入ろうとしても、回収できない状況ですね。バラまいたお金の回収が出来ない内に、為替も円安になり、物価高は続いています。
 株式市場は、今週、反発していますが、為替も円安に戻り始めているように思えます。
円ドル8月17日
 バランスシートの縮小問題は、何も解決してなく、問題が先延ばしされただけなのです。株式市場は何銘柄もあります。高値より下がり、買い時の銘柄もあるかと思いますが、余程、リスク資産でなければ、お薦めはできないと思いますね。安全ベルト着用で外貨建て債券、外貨建てMMFに、又、教育資金等は個人向け国債などに資産シフトをお薦めしますね。

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長島武
専門家

長島武(ファイナンシャル・プランナー)

長島FP事務所

ブラックマンデー、リーマン・ショックなど経験して資産運用の怖さも十分に熟知。お客さまに合う商品を案内できる金融機関に属さない独立系FPとして、資産運用のアドバイスや退職金や年金分野を得意としてます。

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