トランプ大統領就任後の円ドル相場の2つの見方
日経平均・S&P500種のチャートをまず見て下さい。
日経平均株価35909.70 -2216.63
S&P500種5346.56 -100.12
6月のコラムで書いていますが、株式取引の内、36%が高速取引です。1秒間に数千回売買するそうですね。米国株式は、昨晩も大幅に下がっており、日本の株式市場も来週は、売り気配からスタートしそうです。プログラム売り指令がでると一斉に売られますね。米国では、景気が悪い中の金利引き下げは、過去、株価は下落してます。7月の非農業者の就職者数が予想より悪くなり、失業率は上がり、ソフトランディングできるかどうか、不安の中で、日本でも、日銀の金利引き上げ、国債の買い入れ減額、と重なり売りになっている感じですね。
積立て投資をしている方は、下がったとこで、多くの株式や投信を一定の金額で購入できるので、やはり、史上最強の投資、「ドルコスト平均法」ですね。こういう時の為に、リスクヘッジやロスカットの目安を決めていた方は、あわてる事なく、実行することをお勧めします。まだ、何も対応を決めていない方も、余裕資金の方は、まだいいです。でも多くの方は、今は余裕資金だけど、いずれ使う必要になる資金の方もいると思います。その方は、一度、自分のリスク許容度を確認しないといけませんね。例えば、1000万円投資して、800万円までなら、700万円までなら、仮に下がっても、ライフプランの計画に影響ないという水準を。株式投資は、投機ではありませんからね。
日本国債10年利回り0.939%
10年債の利回りが、まだ、上がっていません。(株式を売却して、安全資産の債券の買い)何度も言いますが、日本銀行が金利を上げる事、国債の買い入れを減額して、正常化に戻す事、一二年で出来る事ではありません。それだけ、異次元緩和を続けていたので、お金をバラ巻き過ぎていた反動はきます。2024年3月末、日本銀行純資産41兆円です。株式が下がると日銀保有のETFの含み益は、減ります。短期金利を0.25%にすると、約520兆円といわれる付利金利対象額に日本銀行が支払う利息も上がります。10年債の利回りが上昇すると(債券単価が下がる)、日本銀行保有の国債の評価損は、増えます。
株式は暴落してますが、金利の上昇は、まだ、起きてはいません。米国の利下げまで、日本の10年債の利回りが、上昇するのか、しないのか、わかりません。余裕資金がある方は、円が高くなっている間に、ドル建て資産をリスクヘッジで必要と思います。米国株式もドル資産ですが、米国株式は、下がる懸念もあるので、ドル建てMMFか、ドル建て利付米国債、ドル建てストリップ債など、いろいろあります。債券の場合は、発行体の格付けも注意が必要ですね。まだ、まだ、外貨資産に投資するチァンスはあると思いますね。
円ドル146円57銭~146円59銭
各自が新聞とか、テレビのニュースに惑わされることなく、自分のリスク許容度を考え、対応をとる必要があるのではないでしょうか。