2024年 深堀り 確定拠出年金(個人型)2
上の資料は、社会保障審議会 企業年金・個人年金部会ヒアリング資料です。
(令和5年5月17日国民年金基金連合会)
企業型DC(確定拠出年金)を導入しているA企業に勤めていて、B企業(企業型DC導入なし)に転職した場合、A企業で積み立てて運用していた個人別管理資産(運用していた資産)は、喪失した日が属する月の翌月から6ヶ月以内に、移換の申出を行わなかった場合は、そのときの確定拠出年金の加入状況によって、個人別管理資産が自動移換されますね。
1.転職先の企業型年金の加入者となっている場合
・転職先の企業型年金に自動移換される。
2.個人型年金の加入者又は、運用指図者となっている場合
・個人型年金に自動移換される。
3. 1・2に該当しない場合
・国民年金基金連合会に自動移換される。この国民年金基金連合会に自動移
換された場合は、自動移換されている間は、運用指図を行うことができず
ず、管理手数料だけが引き落とされています。
会社により、当然違いはあると思いますが、A企業の退職制度は、仮に退
職一時金と企業型DCと併用していた場合など、転職時、退職一時金を受
け取り、企業型DC(受取りは60歳以上)があることを忘れていた場合など
積み立て運用していた資産は、6ヶ月以内に申し出ない場合、自動移換さ
てしまいますね。自動移換は現金化するので、値上がりもなく、管理手数
料だけ引かれる事になります。
又、一時金で受け取る時、退職金控除の非課税枠を計算する時の加入
年数にも加算されませんし、本人が死亡した時に、死亡一時金を受け取る
事ができるのも、遺族からの申請がないとでません。本人が忘れているこ
とを遺族の方が、申請できるのか、疑問ですね。そういう自動移換になっ
ている人が、上の資料では、毎年、15万人前後出ているみたいですね。
その資産額は 合計で約2820憶円。
確定拠出年金は、持ち運びができる自分の老後資金を形成するお金です
から、自分の大切なお金を見失わないようにしたいものですね。