年金を受け取る前に考える事:5 生活水準と年金額

長島武

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テーマ:年金

今日の新聞に2024年度の公的年金額は前年比デ2.7%増額となり、バブル期以来32年ぶりの伸びとなったとでていますね。
国民年金(1人分)
66250円⇨68304円
厚生年金(夫婦2人分)
224482円⇨234482円

今までは、老後2人の生活で贅沢をしないで、月約23万円~約24万円必要 ゆとりある生活で、月約37万円と言われていました。なんとなく、理解できますが、「贅沢」って何?「ゆとりある生活」って何?多くの人は感じるのではないでしょうか。
自営業の方は、国民年金しかないので、将来の生活に備えるために、自分で用意するしかないですね。個人型確定拠出年金も自営業の方が毎月68000円まで掛金を拠出でき、サラリ-マンよりも多いですよね。
 それでは、貯蓄をすべてイデコやNISAで運用していいかというと違いますね。
 自営業の方は、何らかの理由(ケガ)で商売ができなくなり可能性もあるので、その時にも生活を維持するために、毎月の可処分所得の6ヶ月分~1年分は、いつでも引き出せる貯金に必要と言われていますね。サラリーマンの場合は、(健康保険の場合)は、傷病手当金がでますが、最低3ヶ月分は、必要だといわれていますね。
 
 私の周りにも居ますが、自営業の方で将来の年金が心配だから、自分たちで用意する。国民基礎年金は払わないと。これは、本末転倒ですね。国民基礎年金を払っていないと、何かの事故で障害を持っても障害基礎年金がでなくなりますから。

 前にも書きましたが、年金の繰り下げできれば、年金額をUPしていくということが、基本路線になると思いますね。そして余裕資金の一部でNISAやイデコを申し込むのもいいとおもいますね。そのうえで、国民年金基金や付加年金もありますね。

 私も 何を本人が、一番大事にしてるか を確認するのが大切だと言われてきました。ゴルフ、海外旅行、孫へのプレゼントなど。一番優先度の高い目的を持った生活こそが(削るとこは削る)、「贅沢」であり、「ゆとりある生活」になるんではないでしょうか。

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長島武
専門家

長島武(ファイナンシャル・プランナー)

長島FP事務所

ブラックマンデー、リーマン・ショックなど経験して資産運用の怖さも十分に熟知。お客さまに合う商品を案内できる金融機関に属さない独立系FPとして、資産運用のアドバイスや退職金や年金分野を得意としてます。

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