教育費に係るシュミレーション、「減債基金係数」
年金は65歳から受給できますね。会社で退職金を一時金で受け取るか、年金として受け取るか、説明会があっても、よく理解できていなかったものです。結論は、本人の置かれている状況になりますね。実際に相談にきたサラリーマンの方で、住宅ローンの返済を計画している方なら、退職所得控除もあり、大幅に税制優遇される一時金での受け取りになりますね。
お子さんの教育資金もかからず、住宅ローンの返済も終わった人は、年金として受け取るのもいいし、又、一時金として受け取り、趣味に使うという事もありますよね。人それぞれのライフプランの違いになりますね。
年金は1年繰り下げると8.4%、増えますね。逆に1年繰り上げるとー4.8%になりますね。今、1年定期は、0.02%です。定期預金を解約し、生活費として使い、貯金感覚で年金を繰り下げた方が、やはり、一生8.4%増額になるので、金利だけを比較したら有利ですよね。5年繰り下げれば、42%増額なのですよ。年金には、老齢基礎年金と老齢厚生年金とあります。どちらか一つの年金を繰り下げる事も出来ますね。
老齢基礎年金ですが、40年(480ヶ月)払い込んでいれば満額と言われます。以前、大学生は払う義務がなかったので私も大学生の時の基礎年金を払っていませんでした。「ねんきん定期便」をみるとわかります。
満額の金額を780000円とします。仮に満額ではなく、受け取る金額750000円とすると750000円が、ベースになり、1年繰り下げると8.4%、5年繰り下げると42%、年金が+されるのです。一生続くので、やはり、満額をベースにした方がいいですね。60歳の時点で満額なければ、満額にしてから、まず、考えた方がいいのではないでしょうか。
方法としては二つあります。60歳以降も厚生年金に加入して基礎年金も払っていく方法と国民年金に任意加入して払い続ける方法です。一番シンプルに年金を増やす方法ではないでしょうか。
繰り下げ受給の損益分岐点です
年齢 受給率 年金受給額 分岐点(65歳と比較)
65 100% 180万円
66 108.4% 195.1万円 77歳以上
67 116.8% 210.2万円 78歳以上
68 125.2% 225.4万円 79歳以上
69 133.6% 240.5万円 80歳以上
70 142% 255.6万円 81歳以上
71 150.4% 270.7万円 82歳以上
75 184% 331.2万円 86歳以上
長生きしないからと言われる方もいます。しかし、長生きしたくてもできない方も大勢います。税制も今後、変わるかもしれません。長生きに備える事も、老後を楽しく暮らすためにも、無理しない範囲で考える余地はあるのでないでしょうか。次は、加給年金について説明します。