令和6年度上半期末財務諸表(日本銀行)を見て
プライマリ―バランスを黒字化にする。この言葉は、よく聞く言葉ですよね。プライマリーバランスは、社会保障や公共事業、教育や防衛関連などの政策経費をあらたに借金なしに賄えるかどうかを示す指標ですね。
現在は
歳入 歳出
税収+新たな借金=政策的経費+過去の借金の元本返済+利払い費
・行政サービスを税収等で賄えておらず、債務残高が増えている。
プライマリーバランスが均衡した状態は
歳入 歳出
税収 =政策的経費
・行政サービスを税収等のみで賄えていますが、利払い費の分だけ、
債務残高が増えている。
財政収支が均衡した状態
歳入 歳出
税収 =政策的経費+利払い費
・債務残高はかわりません。
家庭に置き換えてみるとわかりやすいですね。
借金が1000万
毎月の元本の返済は、4万円
毎月の元本につく利息は、1万円
家庭の収入は、25万円
家庭の支出は、30万円
現在の1ヶ月の必要資金は、4+1+30=35万になります。
10万円を新たに借金しないといけません。借金は増えますね。
プライマリーバランスが均衡した状態は、
家庭の収入25万円=家庭の支出25万円、または、
家庭の収入30万円=家庭の支出30万円
利息分だけ借金が増えますね。
財政収支が均衡した状態は、
家庭の収入25万円=25万円(家庭の支出+利払い費)ですね
借金の額はかわりませんね。
まず、プライマリーバランスを黒字化にしないと借金は減りませんよね。政府は、2006年に「2011年に黒字化」と掲げていました。リーマンショック、東日本大震災などで財政拡張を受けて、2010年に「2020年度の黒字化」と再設定してG20、トロントサミットでも国際公約としました。その後、5年、先送りして2025年と期限を再、再、設定していますね。内閣府の試算とIMFの推計は、少し違いますが、内閣府は、2023年7月25日にプライマリーバランス黒字化は26年度、目標の25年度は、1.3兆円の赤字と試算しています。IMFは、度々、黒字化されないならと、懸念を表明していますね。借金を、次の世代(若い世代)に引き継ぎたくないですね。このことが、大問題になっていますね。
次は、退職後に知っていた方が良いことを説明します。