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意外と気付かない屋根の劣化! 知っておいて損はない屋根塗装の基礎知識

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テーマ:屋根塗装

紫外線や雨、風などを直接受ける屋根は、最も劣化しやすいのに気


定期的に屋根のメンテナンスが必要な理由
屋根は常に太陽による紫外線や雨、風を受けています。さらに言えば、鳥が屋根材をついばんだり、強風で木の枝や飛来物がぶつかって損傷することもあります。

屋根はこうした外気の変化に毎日さらされることを想定して造られているので、強い造りにはなっていますが、それでも経年劣化することは避けられません。

【屋根が劣化するとどうなる?】
屋根のメンテナンスは塗装が主になるのですが、これは家の美観だけではなく、屋根を形成する材料を保護するため、という役割が大きいのです。

屋根には種類があり、それによって屋根材も変わってきますが、どんな種類であっても塗装がはげるなどの劣化を起こすことで屋根材自体が損傷していき、家の中に水漏れなどを起こす原因となってしまいます。

こうなると塗装だけの話ではなくなり、修復にかなりの期間と費用がかかることになります。

【屋根塗装のメリット】
屋根の塗装には、細かく以下のような利点があります。どれも重要な内容で、これらを維持するためには定期的なメンテナンスが欠かせません。

<屋根材を保護して、屋根の寿命を延ばす>
屋根材の中には塗装が不必要なものもありますが、それ以外では塗装で保護しないと屋根材自体が傷んでしまいます。定期的に塗り替えることで、屋根自体の寿命を延ばすことができるのです。

<雨漏りの予防>
屋根にひび割れや亀裂が入ってしまうと、その部分から雨水が侵入して家の中の雨漏りにつながってしまいます。塗装にはひび割れや亀裂を防ぎ、防水の役割もあります。

<節電の効果も>
塗装料の中には、遮熱、断熱といった性能を持つものがあります。これらを使うことで夏の暑さを和らげ、冬には家の中の暖かさを逃がさないメリットが期待できます。
これによって冷暖房の費用が抑えられて、節電につながります。

<家の外観を美しくする>
塗装がはげたり、屋根材が破損したままでは見た目もよくありません。定期的なメンテナンスは、家の美しさも守ってくれます。

<修復の度合いによる費用>
屋根の劣化を放っておくと、修復にかかる費用もどんどん増えてしまう可能性があります。
安価に済ますことができるのは屋根塗装のメンテナンスなので、劣化がひどくなる前に済ましておくことをおすすめします。

・屋根の塗装のみの費用/約25~65万円
・屋根全体を替える費用/約70~200万円
・雨漏り工事の費用/約200万円以上
・家を建て替える場合の費用/約1650万円以上

三角屋根と陸屋根によってメンテナンス方法が変わる
屋根のメンテナンスは、その種類によって方法も変わってきます。
ここでは主な種類別に、基本的なポイントとメンテナンス方法をご紹介しましょう。

【三角屋根切妻屋根(きりづまやね)】
三角屋根とは、2つの面を組み合わせて造る、日本で古くから用いられているシンプルな構造の屋根のことです。
2つの面を“への字”のように合わせているので、屋根に勾配がついて雨水やゴミなどが下に流れていき、水はけがいいのがポイントです。
以前は藁葺屋根が主流でしたが、現在では瓦を主体として、さまざまな材質で三角屋根が造られています。

<屋根材の主な種類>
屋根材にはとても多くの種類があるのですが、主に以下の4種類に分けられます。

□スレート系/寿命:約20年前後
天然の粘版岩を屋根材として使えるように加工したものを天然スレート屋根、天然スレートを模倣して造られたものを人工スレート屋根と言います。人工スレート屋根の場合、現在ではアスベストを使わない無石綿スレートが主流です。

そしてどの種類のスレート瓦にしても、防水や瓦の保護のためには塗装が必要となります。

□セメント系/寿命:約30年~
その名の通り、セメントを原料として瓦を造った屋根材です。化学反応で硬化させた瓦なのでとても軽いのが特徴ですが、屋根素材としては弱い部分もあります。この欠点を補うためにも、小まめなメンテナンスによる再塗装は欠かせません。

□粘土系/寿命:約50年~
粘土系は、日本古来の和瓦などの屋根材です。粘土を瓦の形に成形して、高温で焼き上げて造ります。そのために耐候性はとても高く、寿命も長いのがポイントです。
ただし重いこともあり、地震などの衝撃で落下してしまうことも少なくありません。

水を通さず紫外線にも強い粘土系瓦は、塗装の必要はありませんが、いざメンテナンスとなると瓦自体を替える必要があるので、施工の費用も高くなる傾向があります。

□金属系/寿命:約30年~
アルミニウム、ステンレス、鉄、銅などの金属で造られた瓦です。最大のポイントはその軽さで、地震にも強く、家にかける負担も少なくて済みます。

その一方で、金属なので経年劣化などでサビが発生することもあります。塗装がはげた部分からサビてしまい、雨水が浸入することもあるので、メンテナンスによる再塗装は必須と言えるでしょう。

【陸屋根】
陸屋根とは傾斜のついていない水平の屋根のことです。以前は、主にビルなどに用いられていましたが、近年では一戸建てでも陸屋根にして屋上として使うことも多くなっています。

三角屋根と違って、空間として活用できるのが大きなポイントですが、雨水やゴミなどがたりやすい、という特徴もあります。

<メンテナンスの主な方法>
陸屋根の場合もメンテナンス時の再塗装は欠かせませんが、その方法としては通常の塗装方法の他にもシートを使った施工などがあります。これは屋根が水平な陸屋根ならではメンテナンスの仕方と言えるでしょう。

防水のための主なメンテナンスとして、
・FRP防水
・ウレタン防水
・シート防水
・アスファルト防水
などがあるので、陸屋根の元の屋根材などを考慮して、メンテナンスをするといいでしょう。

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西俊次(職人)

有限会社高装

綿密な打ち合わせでイメージ通りの仕上がりを実現。国家資格を持つ熟練の職人による丁寧な仕事が強み

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