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ウッドデッキの塗装は、何を基準に考えればいい?

西俊次

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テーマ:塗装

家を建てたらウッドデッキをつくり、家族、友人を集めてバーベキューや花火を楽しみたいという人も多いでしょう。

しかし、実際にはあまり使わずに手入れもせずに放置してしまったというケースも少なくありません。ただウッドデッキは文字通り木材を使用してつくるため、定期的に手入れをしないとほかの場所に比べ早く傷んでしまいます。

今回はウッドデッキのお手入れのなかでも重要なポイントとなる塗装について、その効果やタイミング、何を基準に塗料の選択をすればよいかをご説明します。


仕上がりによる塗装の違い
ウッドデッキのお手入れは、基本的には水洗いで問題ありません。汚れ具合にもよりますが、週1回でも大丈夫です。しかし、ウッドデッキは屋外にあるため、風雨の影響を受けやすく設置場所によっては想定以上に早く傷んでしまう場合もあります。そこで水洗い以外でやっておきたいお手入れは「塗装」です。

ウッドデッキへの塗装は、見た目をよくするだけではなく、表面の保護、撥水などさまざまな効果があります。そのため、定期的に塗装をすることでウッドデッキを長持ちさせることが可能になってきます。

ウッドデッキに塗装をする塗料は、大きく浸透タイプと造膜タイプの2種類がありますが、それぞれの違いは次の通りです。

【浸透タイプ】
木材の内部に浸透していくタイプの塗料です。保護成分が木材の内部に浸透することで、塗装後にひび割れをしてしまったとしても、内部から木材を守ります。

表面に膜を貼らないタイプのため、木目が残り、手触りも木材本来の柔らかさを保持します。ただし効果を持続させるには、定期的なメンテナンスが欠かせません。

【造膜タイプ】
木材の表面に膜を造るタイプの塗料です。ペンキを塗ったような見た目になり、木目は隠れてしまいますが、雨や風から木材を守るうえ、汚れや多少の傷を目立たなくする効果もあります。

表面に膜を造るため、表面部分の保護機能は浸透タイプよりも高いですが、木材の割れやはがれが生じてしまった場合は、再塗装時にしっかりとした下地処理が必要になります。


浸透タイプと造膜タイプ、それぞれに水性と油性があります。水性はにおいにきつさがなく安全性も高いですが、油性に比べて浸透性や耐久性は低い場合があります。ウッドデッキの設置場所や小さなお子さんがいるかどうかなど、状況に応じて最適な塗料を選択するようにしましょう。

ウッドデッキの塗装のタイミング
次にウッドデッキの塗装をするタイミングですが、必ずしも全箇所を1回で行う必要はありません。それは設置場所により、日当たりが強い場所と弱い場所があるからです。

日当たりの強い場所は劣化もしやすく、その分、塗装のタイミングも日当たりの弱い場所よりも早くなります。

塗装の目安ですが、日当たりの強い場所で1~3年に1回、弱い場所で3~4年に1回が一般的です。
ただしそれ以前でも、水洗いをした際に水はけが悪かったり、風雨の影響で表面の塗装がはがれたり、汚れが目立ったりするようであれば、それ以上の劣化を防ぐためにも早めに塗装することをおすすめします。

なお、2回目以降の塗装の際、基本的には前回と同じ塗料を使うことをおすすめします。前回と違う塗料を塗布してしまうと反発してしまい、しっかりとウッドデッキになじまない可能性があるからです。

特に前回、油性塗料を塗布したのに今回は水性塗料を塗布すれば、水と油で反発してしまうため避けたほうがよいでしょう。それでも、どうしても別の塗料を塗布するといった場合は、丁寧に研磨して前回の塗料を完全にはがしてから行ってください。


自分で塗装を行う際の注意点
ここまで、ウッドデッキのお手入れ方法や目的に応じて選択する塗料が異なることについてご説明してきました。ウッドデッキの塗装は業者に依頼することもできますが、自分ですることも可能です。

そこで最後に、ウッドデッキ塗装を自分で行う場合の注意点についてご説明します。

まず、最も重要なポイントは塗装前の掃除です。ウッドデッキ表面のゴミや汚れ、油分はできるだけきれいにふき取ります。また表面がささくれていたり、けばだっていたりする部分はサンドペーパーを使いきれいに削ります。そして、前回の塗料が残っている部分もしっかりと削りとりましょう。

塗料は塗布する前に色ムラが起きないよう、十分に攪拌(かき混ぜること)をし、木目に沿って1枚ずつ丁寧に塗布します。特に浸透タイプの場合、そうすることで木目がよりきれいに仕上がります。複数枚同時や雑な塗り方をすると、色ムラが起こるだけではなく保護効果も薄まってしまいます。

そして一度に多く塗り過ぎてしまうのも、色ムラが起こる要因となります。できるだけ少なめにとり、2~3回に分けて塗布することで、発色がよく仕上がりもよくなります。

また耐久性を高めるためにも、必ず天候の良い日に塗装を行います。しっかり乾燥させることで、美観も耐久性も高まります。

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有限会社高装

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