人生100年時代の夢・目標をサポートするお金のプロ西岡良

人生100年時代の夢・目標をサポートするお金のプロ

西岡良

法人営業で培ったスキルを生かし、50代でファイナンシャルプランナー（FP）に転身　

　「西岡良FP事務所」代表の西岡良さんは、人生100年時代を見据え、『夢や目標』と『安全で安心な老後生活』を織り込んだライフプランを提案するお金の専門家です。

　「ベストセラーとなったリンダ・グラットン著『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』によると、2007年に生まれた日本人は、107歳まで生きる確率が50％だそうです。しかし、そこまで生きるためのライフプランを考えている人は、少ないのではないでしょうか。国も『人生100年時代構想会議』を設置し、新時代の生き方や働き方を検討していますが、私たち一人一人にも、100年生きるつもりの準備が必要です」と話します。

　西岡さんは、大手家電メーカーに約30年間勤め、法人営業を担当していました。「いわゆる企業戦士でしたし、仕事は面白くてやりがいを感じていましたが、50代に入り、定年後の人生を見据えて新たな道を模索し始めたのです。そんな時に出会ったのが、ファイナンシャルプランナー（FP）でした」と当時を振り返ります。

　FPに興味を持ったものの、当初はまったく畑違いのように感じ、不安もあったと言います。しかし、勉強のため講座に通っているうちに、これまで営業で培ってきたスキルが役立つ仕事だと確信を持つようになりました。

　「企業の方針をうかがい、課題をヒアリングして解決する法人営業の仕事と、お客さまの願いを吸い上げて実現を後押しするFPの仕事は、とてもよく似ています。これまで法人相手に行ってきた仕事を、今度は個人に向けて行えばいいのだととわかると、FPは自分にぴったり合った仕事だと合点がいったのです」

『夢や目標』と『安全で安心な老後生活』を実現するために必要な金額を確保する　

　安定した生活を送りながら、夢や目標を持って100年生きるには、どのくらいお金が必要なのでしょうか。「老後の生活が不安なら、まずは定年後に支給される年金額を調べてみましょう。誕生月に郵送される『ねんきん定期便』を私に見せていただければ、将来支給される金額を伝えることもできます」と西岡さん。

　年金が毎月15万円で、希望する生活費が毎月25万円だとしたら、不足している10万円はどのように捻出すればいいのでしょうか。「資産を持っているなら運用してもいいですし、再就職や起業、副業などで複数の収入源を持つのもいいでしょう。『海外へ移住したい』『子や孫に財産を遺したい』など、人によって夢や目標は違いますが、無理なく実現するための方法を一緒に見つけていきましょう。私自身は、長年担当していた法人営業との共通点を見いだしてFPに転身しましたが、幼い頃に夢中になっていたことからヒントを見つけ、次のステップに進む人もいますよ」

　相続や介護の問題が発生し、ライフプランの変更を余儀なくされる場合は、弁護士や税理士などの専門家と連携して相談することもできます。「若い人も、転職や出産などにより、ライフプランを見直すこともあるでしょう。そのような時は計画を都度修正し、実行するための後押しもしています」

　西岡さんは、若いうちから『夢や目標』を持って生きることを勧めています。しかし、日々の生活に追われ、そこまで気が回らない人も多いかもしれません。そんな時は、まず無駄な支出を減らそうとアドバイスします。

お金と未来を考えるセミナーや勉強会が好評　

　自分では節約しているつもりでも、お金のプロの目から見ると、案外無駄があるものだと指摘する西岡さん。「例えば、必要のない保険を契約していたり、手元に現金があるのにカードローンを利用しているなど、癖や習慣でお金を減らしているケースはよくあります。節約というと、食費を抑えたり、小遣いを減らすことを考える人が多いのですが、それよりも削っても問題のないところから手を付けて生活を安定させ、夢や目標に向かう土台を作っていきましょう」

　セミナーや勉強会にも意欲的に取り組んでいます。「FPという職業を知らない人もまだ多いので、お金のことなら何でも相談できる専門家だと、セミナーを通じて知ってもらいたい。また、いくら素晴らしいライフプランを立てても、健康に問題が生じたら台無しになってしまうので、健康の専門家と一緒にセミナーを開催し、心身のケアの大切さも伝えています」

　今後は法人向けに、従業員の福利厚生の一環としての勉強会やセミナーも開催したいそうです。「年金の勉強会やライフプラン作成を通して、従業員の満足度や組織への定着率を高めるためのお手伝いができたら」と構想を練っています。FPの資格を取得して、仕事や家計管理に役立てたいという相談を受けることもあり、そのような人たちの勉強のサポートも行っています。

　定年を機に第二の人生を歩み、充実した毎日を送っている西岡さん。自らの経験とFPとしての知識を通じて、100年生きる人生を支援しています。四国4県への出張やオンライン相談も可能です。

（取材年月：2021年5月）

人生100年時代をワクワク生きるためのライフプランとは？

法人営業で培ったスキルを生かし、50代でファイナンシャルプランナー（FP）に転身

『夢や目標』と『安全で安心な老後生活』を実現するために必要な金額を確保する

お金と未来を考えるセミナーや勉強会が好評

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