南はりまや町に移転します
週末、友人とイオンモールまで、某お気に入りミュージシャンのライブに出掛けたのですが、帰りにちょっとした国際交流がありました。
ライブが終わってバス停でバスを待っていると、大柄な初老の外国人の男性がバス停にやって来ました。バスの時刻表を見ながら、何やら困った様子。私から「何かお困りですか?」と英語で問いかけると、泊まっているホテルに帰りたいのだとか。ホテルの場所を聞いて、行き方を説明し、はりまや橋まで一緒にバスに乗っていく事になりました。
道中色々話をしていると、その男性はデンマークから来たツアーガイドさんとのこと。先週の火曜日に、デンマークからの一行を案内してデンマークへと帰途につき、次の一行が今週火曜日に名古屋に到着するので、一人で高知に残り、観光しているのだそうでした。
高知まで遥か彼方デンマークから観光に来ると聞いてビックリしました。この男性、ビョルンさんと言いましたが、ビョルンさん曰く、「デンマークでも、日本は最も人気のある旅行先のひとつ」との事でした。ビョルンさんに、「高知は観光してみて、如何でしたか?あまり見るものもないのではないですか?」と尋ねたところ、「自然が素晴らしく、食べる物も美味しくて、とても楽しんでいる」との事。ただ、不便な点もあるそうです。
例えば、路面電車。どこ行きか英語表記もないし、車内でも両替機の表示がないので、お釣をどうやってもらえばいいのか分からなかったそうです。それはバスでも、JRでも同じで、移動するのに不便だと感じたそうです。また飲食店のメニューも、英語版がないので、何を注文していいのか分からず、困ったそう。
こんな田舎の高知にも確実に国際化の波は押し寄せているんですねと話し、高知県も官民上げて、その対応が急がれるのだなあと思いました。
色々と話しているうちに、はりまや橋に到着し、ホテルまでの道順をお教えしようとしたら、「助けてくれたお礼に、ビールでもご馳走したいのですが。週末だから、楽しみましょう」とビョルンさんが仰って、友人と3人で軽く飲みに行くことになりました(やっぱり高知県人ですね、私)。
賑やかなアイリッシュバーで、ビールをご馳走になりながら、さらに2時間ほどビョルンさんとお話。「高知の町並みは、路面電車と言い、まるで戦前のデンマークの様ですよ。新幹線ほども速いハイテクな技術を日本は持っているのに、なぜ高知は未だにあの遅い路面電車を走らせているのですか?」と問われ、返事に窮しました。
翌日は檮原町まで日帰り観光する予定だとお聞きし、檮原町までの行き方も調べてお教えしました。
ビョルンさんとの3時間はちょっとした国際交流となりました。私達が考えている以上に、外国の方は高知に興味をお持ちです。私が今教えている生徒さんたちも、積極的に困っている外国の方をお手伝い出来ればいいなと思いました。高知にいても英語を話せると、こんな事もあるんですね。高知県はもっと外国人観光客を意識した取り組みが必要だと実感しました。
生徒さんたちにも、生きた英語を教えなければならないとも思いました。英語は受験のためだけではありません。言語ですから、コミュニケーションの手段です。そんな事も、ミニ国際交流の間、考えていました。どなたか土佐電鉄かJR四国にご縁のある方、英語表記のご提案をされてはいかがでしょうか?