トルコ大震災 緊急人道支援活動ご協力への「感謝講演会」
昨年4月から土佐市にある市民病院で勤務しています。土佐市では従来、耳鼻科学校健診が実施されておらず、今年の4月から公立小学校の耳鼻科の健診を始めました。各学校の養護教諭(保健室担当)の先生には歓迎されました。4月から始まった健診も6月初めですべて終了しました。学校生活が少しでも充実したものになるようにとの思いからです。
健康な状態を知らないまま成長してきた子供たちを見つけてしまうと、健康な生活を何とか提供してあげたくなります。自覚症状がないと、病院で診察を受けることは基本的にありません。治療すれば改善する病気でも、家庭で気づかれないままに放置されている場合があるということです。
学校という環境の中であれば、健診で見つかる病気も、一般社会では気づかれないまま放置されてしまいます。世界においては、自覚症状があっても、病院での診療を受けられない方がいます。日本の医療をそのまま海外に持って行くことが医療支援だと信じ、持ち出し支援の継続に腐心してきました。しかし、自立した医療環境を現地で作る事こそが本来の医療支援ではないかと考えるようになり、そのために何ができるかを探っているところです。