年内に結婚を決めたい、と夏のこの時期、海に行って思う人、故郷に帰って思う人が多い
あるお見合いの話です。
男性は結婚相談室に登録して初めてのお見合いでした。
初めての人との出会い。
仲人として緊張感がひしひしと伝わってきます。
「ご趣味は何ですか?」
「休みの日とか、何をされてるんですか?」
などなど。
質問と返答が繰り返されます。
相手の情報を得たければ、
まずは自分の情報を開示するというのが
コミュニケーションの基本ですが、
これができる人が意外に少ない。
仲人は、始めの10分程度は立ち会いますが
すぐ離籍して跡はおふたりで、ということになります。
当日、女性から即断りの連絡が来ました。
即行、男性の仲人に連絡。
仲人から男性がとても落胆していると聞きました。
そのことを女性に伝えました。
女性は
「え、私、嫌われていると思いました。断られるのが嫌だったから先に断りました。」
「じゃあ、あなたは交際してもいいって思ったの」
と聞いたら
「はい、タイプです。」と。
彼女曰く、私(仲人)が離籍してからというもの
彼はほとんど、はい、いいえしか言わない状態で
居たたまれなくなって帰ったそうです。
男性は初めてのお見合いで
あまりにタイプの人が現れたので
あがってしまい寡黙になったようです。
出会いはチャンスですが
そのチャンスに気づかない人が多くいます。
だから彼氏ができない彼女ができない
のかも知れません。
異性とうまく話ができないと言う人は意外と多いのです。
好きになったら積極的に攻める人と避ける人がいます。
言い換えれば饒舌になる人と寡黙になる人がいます。
実は饒舌も寡黙も意思を伝えるコミュニーケーション手段なのです。
筆者は前者は女性が多く、後者は男性が多いように思います。
ちなみに先のお見合いのふたりは事情がわかり交際を始めました。
結婚相談に来られる方の多くに異性とうまく話ができないという方がいます。
特に男性が多いようです。
うまく話せないから異性との交友関係を避けてきたという方です。
私はあえて意地悪な質問を男性にします。
あなたはキャバクラとかガールズバーとかに行ったことがありますか?
行ったことがないという方がなんと多いことか。
いい悪いは関係なく、女性と話をする機会をもっと増やして下さい、と助言します。
今日、セクハラが取りざたされて、ますます、女性との関係が希薄になっています。
社内恋愛、取引先恋愛などとんでもない。
つまり、利害関係にある異性には手が出せない(言葉は悪いですが)わけです。
結果、出会いがないから、と言う理由で恋愛経験もなく30代に突入。ふと気がつくともうすぐ40歳。
結婚相談所に登録する30代後半~40代の未婚男性は「仕事が忙しくて余裕がなかった」と
異口同音に話します。
恋愛にはリスクが伴います。自分が傷つくリスク、相手を傷つけるリスク。
でもリスクなしでは恋愛はできません。
人を好きになるということは強みであると同時に弱みでもあるのです。
余裕がなかったというのはリスクを受け入れるだけの度量がなかったとも言えます。
そういう意味でいえば、お見合いは恋愛よりリスクは低いように思います。
なぜなら、お見合いは受け入れた条件の下、結婚を目標として交際するからです。
お見合いは相互が承諾しなければ成立しません。
いくら申し込んでも成立しないと嘆く男性会員に言います。
あなたに申しこんでくる女性をまず大事にした方が婚活は前進しますよ。
お見合い、交際を繰り替えすことは無駄ではありません。
異性とのコミュニケーション術を培うからです。
可能性の未来を切り拓いて下さい。