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田中梅野プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

3か月たっても人間関係分からない、社会人1年生必見!セルフチェックの方法

田中梅野

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当たり前!! 職場・仕事に慣れるまで1年くらいはかかるもの!

 学生時代とは違い、決まった時間に起きて、通勤後、職場で長時間縛られ、緊張が続きます。

 何が何だか訳が分からず呑み込めない仕事(今はまだ研修中の方も多いはず)や人間関係に向き合わなければならない窮屈さと、この先ずっとやっていけるかどうかの不安があります。
 
でもこれは当たり前で、多くの方が似たり寄ったりなのですよ。


 まずこの3か月で体得できたことをリストアップしてみましょう。
1.何時に起きたらいいか 朝食を食べて、何時に家を出たら余裕で職場に着けるか
2.通勤ルート・手段は1つしかないか、複数あるか
3.複数ならどれが使い勝手が良いか?
4.昼食の調達方法と場所(例:お弁当持参、行きがけまたは職場近くのコンビニ、社員食堂、上司や先輩・知り合った新人と外食、近くの公園で一人等)
5.仕事着として何種類かを着まわすこつが分かってきた
6.休日に疲労を回復できる過ごし方が「思うままに寝る」、「好きなものを食べる」以外に3選ぐらいは持っている(例:音楽、ゲーム、ペットと遊ぶなど)


7.朝は(爽やかに)挨拶できる
8.いつでも職場で出会う人には、内外を問わず挨拶(会釈)できる
*****ここまで第1段階

不安の正体は“分からなさ“!!

                                       
 眼に見えることで分かっていることと分からないことをはっきりさせよう!
 物理的・客観的に職場を見てみましょう・・・自分のキャパシティー内か、そうでないか、どのくらいで慣れそうかについての おおよその予想が立つか立たないかぐらいはつかんでおきましょう。
1. 自分の席:決まっているか(またはフラットでどこでも自分の好きな場所に座る、リモートなどもあり)
2. 同僚や上司の席:決まっているか(またはフラットでどこでも自分の好きな場所に座る、リモートなどもあり)
3. 電話の場所は自分からどれくらいの位置か、すぐ取るには立ち上がらねばならないか
4. 温度、照明はどうか、自分の好みとどれくらい離れているか



5. PCが必要なら、誰かとシェアか、自分専用か
6. その他ユニークな物や事柄があるか
*****ここまで第2段階


自分について客観的にはっきりできることをはっきりさせよう


 働く観点から自分の客観的環境をチェックしてみましょう
1.独居か同居か(一人になれる時間と空間を確保できるか)
2.自分用の調理、洗濯、掃除などのサポートはあるか 


3.家族の介護などが必要か
4.もし何か問題が起こった場合は、家族・友人などインフォーマルなヘルプがあるかないか、ない時は身近に利用できる方法として、社会資源3選ぐらいはあるか(例:ネットショッピング、ウーバーイーツなどの宅配、家事サポートなど)

働く人として自分の内面に目を向けていこう! 

1.今の職場は自分で選び自分で決めたか(第1希望でなくてもOK)、たまたまこうなったか
2.いずれは「何のために働くのか」「働くことを通してどういう人間になっていきたいか」について展望を持ちたいと考えるか、生活費を稼げればそれだけでいいのか
3.現状の人間関係は快か不快か
4.快でも不快でも現状が3年以上続くと予想できるかできないか
5.不快と感じているなら、それはハラスメントに当たりそうか、そうでないか
6.ストレスを感じる都度、ガス抜きができれば持ちこたえられそうか、身近に利用できる方法があるか(例:話せる同僚・先輩、職場内相談窓口、職場内健康管理室など、外部EAP=従業員援助制度で職場が提携していてカウンセリングやコンサルタントなどを受けられる、SNS相談、電話相談など無料でOKのところ)
     


7.自分は第3者に話すのが苦手でため込むタイプか、過去に叱られてトラウマになっているなどの経験があるか
8.職場に入るまで気づけなかった自分特有の持ち味がありそうか(例:人と一緒にいるのが苦手でスムーズな会話ができない、指示された内容を理解できない、長時間じっと座っていられなくて不必要なのに手足が動いてしまう、性的虹色など)
9.ある特定の人との人間関係がどうしても受け入れられず、職場に行きたくないという思いが芽生えてきそうだ
10. 入職後、ある特定の苦手な人と同じ空間にいることに、常識をはるかに超えるほどの苦痛があるか、仕事をやっていけないほどに機能できない状態が続いているか

まとめ

                                          


 人間関係は誰(同僚、上司など)にとっても一番微妙で難しく厄介なものです。

 まずは、職場にいる方々をジーッとウオッチしてみましょう。

 一人一人の癖や持ち味、タイプを自分なりに見ていくと、「苦手なタイプ、近づけそう、雑談ぐらいできそうかな、この人の良いところは○○だな」などと分かってきます。
 トイレや休息室、給湯室などでもちょっとした会話ができるようになれば大したものです。ただし、人の悪口だけは×ですよ。

ポイントは
 挨拶と報(告)・連(絡)・相(談)を欠かさず、適度な距離を取ることです。
 
 プライベートに深入りせず、仕事を丁寧に教えてもらえればOKです。
上司のところに何か分からないことを質問しに行って「こんなことも分からないのか!」と怒鳴られたら、ハラスメントものです。
                                    


 分からないから聞きに行っているのに、怒鳴るなどもってのほか、上司は丁寧に指導し、あなたに将来組織を担う人材に成長してもらわねばならないのに、その自覚がない不適格で不適切な対応です。

 そんな時は「分からないから聞いてるんだよ!」と思っても、例えばこんな風に言ってみたらどうでしょう。「分からないところを御指導いただければ、理解できて納得の上仕事ができるのでやりがいも生まれ、ありがたいのです」と。

 こういうやり取りをアサーティブなコミュニケーションと言います。双方が人間として同等で、相手を批判・非難せず、不快にならずに話し合えます。

 ここからどんな人間関係が生まれてくるでしょうか?

 人間関係は組織の発展につながる潤滑油になり、組織内での仕事をスムーズに回せると生産性が上っていくことでしょう。

 人間関係が良いに越したことはありませんが、退職の日まで良い人間関係ばかりが続くということは期待できません。
 
 また、難しい人間関係にもまれることで自身の人間的成長にプラスになるという面も大いにあります。
 
 しかし、これも程度によりますし、要は時間を経て仕事遂行能力が高まり、人間関係能力が絡み合いながら人間として成長していくことができ、社会に貢献できるようになれればいいのではないでしょうか。

 上記1~6まではまあ何とかなるかもしれませんが、7~10に当てはまりそうなら放置してはいけません。出来るだけ早くご自身が信頼できると思える専門家を尋ねてください。
 そして、現状でどんなことが考えられるかを見立ててもらい、どこへ行ってどのような対応をしてもらうのが適切かを相談し、勇気をもって行動しましょう。

 こういうことも早い者勝ちです。
 風邪でも、早めに休養すれば1~3日ほどで回復しますが、ほっておくとこじれるのと同じです。

 問題は信頼できる専門家にどうやって出会うかですね。

 まずはご自分なりに情報を集めましょう。
 資格、経験などは有力な情報です。
 あとは実際にメールや電話で当たってみて、感触を得てください。
 そして実際に体験してみましょう。
 
 歯医者さん、眼医者さん、内科医、整形外科医、調剤薬局なども同じようなプロセスをたどって掛かりつけ医や掛かりつけ薬局となっていくのです。

 掛かりつけカウンセラーを持つのも、ストレスフルな今の世の中ではステイタスシンボルになり、「何があっても大丈夫」と思えて、安心感と安定感が増し、大きな意味があるのではないかと思っています。
                                    

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田中梅野
専門家

田中梅野(カウンセラー)

ステージ・カウンセリングセンター

30年以上のカウンセリング経験と子育て中の過酷な体験をもとに、生きづらさを抱える人の心の声に耳を傾ける。カウンセラーなどのスーパービジョンは元より、学会主催のスーパーバイザー養成講座でも指導に当たる。

田中梅野プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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