遺言書を書く前に考えること

米山和成

米山和成

テーマ:相続相談



先日、ある提携先の施設にお住いの方から「遺言書」を残しておきたいので相談に乗って欲しいと連絡があり、日曜日でしたがそちらの施設まで出向きお話を伺ってきました。その方は、エンディングノートにしっかりと必要なメモをされており、また自身が亡くなった後の想い(して欲しいこと、心配事など)をお話になられました。

 ご相談者様の多くは、心配な想いが大小あり、また妻に対して、子供に対して、親族や知人に対して、不動産のこと、他財産のこと等々、何が心配であるか目的が見えなくなっているケースが多い。私がご相談をお受けする時には、まずはじっくり想いを伺ったあとに、1から交通整理をしていきます。その時に使うのが下記のシートです。


printout > 相続対策検討「現状診断シート」

  • 相続人の確認をする
  • 相続財産の把握をする
  • 相続税申告の要否を確認する

     

上記の3つの確認から始めていき、そもそも対象となる人、対象となる相続財産が何かを整理していき、そのうえで、遺言を残した方がよいか(どう作成して残すか)、自身の相続に関する問題点を見つけていきます。


【遺言を残した方がよい主なケース】

・ 財産の大半が不動産である
・ 相続人同士が不仲である
・ 推定相続人が認知症、意思能力に問題ある
・ 推定相続人が音信不通、失踪している
・ 推定相続人が配偶者と先妻の子である
・ 推定相続人が配偶者と兄弟姉妹(第3順位)
・ 特定の相続人に継がせたい財産がある
・ 取引相場のない株式を保有する同族会社
・ 義妻など、法定相続人以外の人に渡したい
・ 内縁の配偶者がいる


遺言書は、愛する家族に残す最後のメッセージであると同時に、遺言書があることで遺産分割協議を省略することが出来るので、争族を未然に防ぐ最良の手段。上記のいずれかに該当する方は、遺言書を残しておくことをお勧めしています。

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