きょうだい間の温度差が生まれる理由と、すれ違わないための方法

小山千夏

小山千夏

テーマ:『ケア活』

なぜきょうだい間に温度差が生まれるのか

親のことになると、
きょうだい間で「温度差」が生まれやすくなります。

近くに住む子ほど負担が大きい

遠方の子ほど“元気そうな部分”しか見えない

「なんとかなるでしょ」と軽く言われて傷つく

こうしたすれ違いは、必ずしも“愛情の差”ではなく、
“見えている情報の差”から起こります。

それぞれの立場の違い

・近居の子
→ 毎日の細かな変化を感じる
→ 判断や決断を迫られる場面が多い

・遠方の子
→ 電話や年数回の帰省では変化に気づきにくい
→ 深刻度が伝わらず「まだ大丈夫じゃない?」となりがち

どちらも悪意はありません。
ただ、“見えている景色”が違うだけなのです。

温度差を埋めるコツ

感情ではなく「事実」を共有すること。

例:

ここ2ヶ月の病院の回数

転倒未遂が起きた

食事が簡素になっている

料理・掃除が困難になってきた

事実だけを淡々と伝えると、
きょうだい間の認識が揃いやすくなります。

どうしても感情が入ってしますと、ややこしくなるケースが多いですね。

今日の一歩

月に1度、短い「家族共有レポート」をつくるのもおすすめです。

・親の近況
・気になる変化
・今後の課題
・自分ができる範囲/できない範囲

これにより、
きょうだい会議の土台ができていきます。

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小山千夏
専門家

小山千夏(老人ホーム紹介コーディネーター)

株式会社リトリートメント

老人ホーム専門の紹介コーディネーターとして迅速に対応。施設を決めることだけを目的にせず、家族の気持ちに寄り添い、介護を人に任せる「罪悪感」を減らし、自分自身の人生を生きるための支援を行います。

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