ケア活とは何か? なぜ今「介護に備える活動」が必要なのか
親はなぜ「まだ大丈夫」と言うのか
親が弱りはじめたサインが見えていても、
ご本人はなぜか「大丈夫、大丈夫」と言い続ける…。
これはほとんどのご家族が直面します。
その背景には、
“老いを受け入れる恐怖” があります。
子どもに迷惑をかけたくない
できない自分を認めたくない
弱く見られたくない
助けを求めたら戻れない気がする
こうした不安が「まだ大丈夫」という言葉に姿を変えて出てくるのです。
子ども側の苦しさ
一方で子ども世代は
「大丈夫じゃない」ことを肌で感じています。
転びそうで心配
料理や掃除が負担になっている
病院の説明を一人で聞かせるのが不安
しかしそれを強く言えば、
プライドを傷つけてしまうかもしれない…。
実はこの時、一番しんどいのは
“親の本音と現実のギャップ”を受け止め続ける子ども側なのです。
専門家からのアドバイス
親が「まだ大丈夫」と言った時は、
まず “感情の部分” を受け止めることが大切です。
「そう思いたい気持ち、わかるよ」
「ただ、私はあなたが心配なんだ」
「転んだら困るのはお母さんだからね」
「否定」ではなく「共感」から入ることで、
親は少しずつ本音を話せるようになります。
今日からできる一歩
今日の会話のどこかに
“心配しているのは、あなたを大切に思っているから”
という言葉を一つだけ加えてみてください。
距離感が少しやわらぎ、
次の話し合いにつながりやすくなります。



