「親の介護が突然始まったらどうする?」
老人ホーム紹介コーディネーターの小山千夏です。
私のところへご相談に見える方の多くは、ご本人ではなく介護を必要としている親御さんやパートナーをもつ、そのご家族です。
高齢者の方は、『老人ホーム』や『介護施設』に良いイメージをお持ちではないので、「親を見捨てるのか」「親不孝者」「家を離れたくない」と介護者を困らせます。
昔は子が看るのがあたりまえ、嫁が看るのがあたりまえで、『あそこの○〇さんは養老院に入れられた』『姥捨て山に捨てられた』とご近所や親せきから叩かれ、たちまち噂が広まり、介護者が後ろ指をさされる時代もありました。
独身時代に同居していた父方の祖母を、母を中心に9年間の在宅介護の経験が私にもあります。当時はまだ介護保険の制度もなく、プロの手をお借りすることもできず全てを家族が担っていました。自己犠牲することでしか介護を成り立たせることができなかった、当時は母の姿を見るのがとても辛かったです。
2000年から介護保険制度が整い、介護保険でサービスを利用しながら福祉用具のレンタルや、ヘルパーさんの力をお借りすることで家族の負担は軽減しています。
それでもサービスの入らない時間帯や、夜間は家族が対応をしなくてはなりません。
現代は核家族化も進み独居の高齢者も増えているので、離れて住む親御さんをこれからどうしようかと不安に思っている方も多いのではないでしょうか?
それでもどこかで、『うちの親はまだ大丈夫』と思っているところがありませんか?
妊娠や育児には準備期間や情報が豊富にあるのに、介護にはそれが少ない現実があります。
ぜひこれからこちらのコラムをお役立ていただき、一緒に準備をして参りましょう。



