歩かないと歩けなくなる は本当? ――リハビリを支えるご家族に知ってほしいこと
「また歩けるようになりたい」
脳卒中を経験された方が、最初に口にする願いのひとつです。
でも、“歩けるようになる”って、いったいどういうことでしょうか。
杖を使って歩けること?
誰かに支えられてでも前に進めること?
それとも、元通りにスムーズに歩けること?
人によって、その意味は少しずつ違います。
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◆ 「歩く」ことは、ただ“足を動かす”ことじゃない
多くの方は「歩く=足を動かす」と思いがちですが、
実際にはもっと複雑です。
歩くためには、
体を支えるバランス感覚
重心の移動
足裏の感覚
骨盤や体幹の安定
呼吸のリズム
・・・・etc
これらがすべて、ひとつの流れとしてつながっていきます。
どれかひとつでも乱れると、
「足が出ない」「力が入らない」「怖い」といった感覚が生まれます。
だから、“歩く”とは全身が調和して動くことなんです。
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◆ 「歩けるようになった」その先にあるもの
整体院に来られる方の中には、
「歩けるようにはなったけど、疲れやすくて外に出られない」
「形だけの歩行で、まだ怖い」
という方も多くいらっしゃいます。
つまり、“歩けるようになる”ことはゴールではなく、スタートなのです。
本当の意味での“歩行の回復”とは、
「自分の意志で行きたいところに行けるようになること」。
そして、それを安心して、日常に取り戻せることです。
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◆ 整体の役割は「自然な歩きを思い出す」こと
私たち「片麻痺専門整体院ひろさわ」では、
“歩かせる”のではなく、“歩ける体を取り戻す”サポートをしています。
筋肉を鍛えるよりも先に、
体を感じる
足裏の接地を取り戻す
骨盤の動きを呼び起こす
こうした“感覚の再教育”を通して、
体が自然と一歩を出せるように導きます。
「歩きたい」と思ったときに、体が応えてくれる。
その状態を目指すのが、私たちの整体です。
◆ 最後に
“歩けるようになる”という言葉の中には、
「もう一度、自分の足で生きたい」という願いが込められています。
焦らず、比べず、
ひとつひとつの感覚を取り戻していく。
その積み重ねが、あなたの「歩く力」になります。
私たちは、その一歩を一緒に見届けていきます。



