現場の「専門性」を殺さない。リーダーが一人で抱え込まないための『組織の橋渡し役』という選択。【前編】

木戸伸英

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【前編】なぜ、動物の専門現場は「疲弊」し「停滞」してしまうのか? ―― 組織の『詰まり』を解消する、新・伴走支援

こんにちは。
これまで私は、動物園や動物病院、専門学校教育の現場に深く関わってきました。そこで目にしてきたのは、動物たちについて高い専門性を持ちながらも、それを十分に活かせないで働く現場の姿です。そこでは「組織の壁」に阻まれて、働く人たちが身動きが取れなくなっていました。

現場に漂う「閉塞感」の正体

「新しいことを始めたいけれど、組織の上層部が首を縦に振らない」
「昔から続いている慣習的な業務や本来自分たちがやるべき業務なのか定かではない業務が忙しすぎて、肝心の専門業務に手が回らない」
「ベテランと若手の間、あるいは現場と管理職の間に、言葉の通じない『断層』のような壁がある」
こうした悩みは、実はスタッフあるいは上層部の単なる努力不足ではありません。組織が官僚化し、現場の「体温のある知恵」と、上層部の「全体最適のロジック」が分断されてしまっている、構造的な問題なのです。

私が「ブリッジマネージャー」として立つ理由

私は長年、獣医療や動物に関わる専門職として、時には「余裕のない、ピリピリとした現場」を、時には「活気に満ちた現場」を、自らの肌で経験してきました。
48歳という年齢になり、私にできる最大の貢献は何か。
それは、単に技術を提供することではなく、現場の働く人の「専門性」を解放するために、組織の『詰まり』を取り除くことではないか、という考えに至りました。

現場の専門家たちが、本来の役割である「動物たちの命」や「次世代の教育」に100%の力を注げる環境を作る。そのための現場スタッフと上層部の間の「橋渡し役」であり、そのような組織構造を構築する「設計者」であること。
それが、私の提唱する「ブリッジマネージャー(架け橋となる経営伴走)」という役割です。
私自身獣医師という職業のため非常によく分かるのですが、動物に携わる仕事をしている方々のほとんどが、いわゆるビジネスの風習や用語を学ぶことないという事実です。それは現場の方々も上層部の方々も共通します。しかし、これは致し方ないことです。自身の専門性を高めようとすればするほど、ビジネスに関することから遠ざかっていきます。しかし、そのことが、自分たちの仕事のやりづらさに間接的につながっているのです。

今私は動物に関わる専門用語にもビジネスに関わる専門用語にも精通しています。それ故に、双方の懸け橋になることができると、考えています。
後編では、具体的にどのように組織の風通しを良くし、現場の繋がりを取り戻していくのか、その「設計図」をお話しします。

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専門家

木戸伸英(獣医師・中小企業診断士)

獣医師と中小企業診断士の専門知識を生かし、動物の専門用語と経営・行政の用語を両立し、現場の声を意思決定に変換。組織内外の摩擦を減らし、職員が本来の専門業務に集中できる環境をつくるお手伝いをします。

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