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小口哲司

住宅・建築のプロが認める厚木の塗装リフォーム職人

小口哲司(おぐちてつじ) / 住宅塗装職人

株式会社アイビーリフォーム

コラム

シーリングは、外壁塗装と同じぐらい重要!

2018年10月24日

テーマ:これを知っていれば安心!失敗しない外壁・屋根塗装

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 外壁塗装

外壁にとってシーリングはとても重要です。今回はシーリングについて見ていきましょう。

シーリングの役割

塗り替えリフォーム専門店アイビーリフォーム代表親方の小口哲司です。
「シーリング」は耳慣れない言葉かも知れませんが、実は誰でも目にしているものです。外壁材と外壁材の継ぎ目、サイディングボードであればボードとボードの間、つまり目地を埋めているのがシーリングです。窓のサッシと外壁材との継ぎ目などにも見られます。

シーリングの役割は二つあります。一つは、外壁材の破損を防ぐということです。外壁材は強固にできていますが、温度によって膨張します。そのため、外壁材を隙間なく並べた場合、外壁材同士が衝突し、破損する恐れがあります。
そこで、少し隙間を開けて外壁材を施工していきます。その隙間を埋めるのがシーリングです。弾力性のあるシーリング剤で隙間を充填することで外壁材の膨張を吸収し、破損を防ぎます。

もう一つの役割は防水です。隙間があるままにしておけば、そこから雨水が外壁の内側に入り込んでしまいます。シーリング材で隙間を埋め、雨水の浸入を防いでいます。

シーリングの劣化と対応策

一般にシーリングには、ゴムのように弾力性があります。しかし、古くなった輪ゴムが弾力性を失うように、シーリングも経年劣化で弾力性を失い、ひび割れが起きたり、縮んだり、剥がれが生じたりします。放置しておくと、そこから水分が外壁材や外壁内部に浸入してしまうのでメンテナンスが必要になります。

シーリングのメンテナンス方法には、「増し打ち」と「打ち替え」があります。
「増し打ち」とは、古いシーリングはそのままにしておき、新しいシーリング剤を注入する方法です。そして、打ち替えは、古いシーリングを取り除き、新しいシーリング剤を充填しなおす方法です。

増し打ちと打ち替えどちらがいいのかは、シーリングの状態によります。ただ、シーリングの寿命は5~10年程度ですから、前回の塗り替えから10年程度経過している場合、増し打ちより打ち替えのほうが良いでしょう。増し打ちはあくまでも補強であり、打ち替えのように長持ちはしないからです。

シーリングは外壁にとって非常に重要な部分ですから、適切なメンテナンスを施すようにしましょう。

シーリング打ち替えの流れ

シーリング打ち替えの流れを見てみましょう。

①カッターで切れ目を入れ、剥がす
古いシーリングにカッターで切れ目を入れ、ペンチなどで引っ張って剥がします。その際、古いシーリングが残っていると新しいシーリングを充填してもその部分の密着度が弱まりますから、カッターですべて削ぎ落とします。

②マスキングテープを貼る
シーリング剤を充填する目地の両側にマスキングテープを貼り、目地から溢れたシーリング剤が外壁材に付かないようにします。

③プライマーを塗布する
プライマー(下塗り剤)を塗布します。これはシーリング剤と目地を密着させる接着剤の役目を果たします。目地の底面ではなく両側面にのみに塗布していきます。

④シーリング剤を用意する
シーリング剤には、ウレタンと変成シリコンなどがあります。私どもでは耐久性の高いウレタンを使用しています。充填して硬化したあとは弾力性を持つため、クラックや目地の補修に使うこともできます。また、シリコンタイプは上から塗料を施すことができません。変成シリコンも塗料をはじいたりべたつきが生じたりしますが、ウレタンは上から塗料を塗っても、はじきやべたつきが発生する心配はありません。

⑤シーリングを充填する
専用の注入器で目地にシーリング剤を充填していきます。充填後、ヘラ(バッカー)でシーリング剤を目地に押し込み、空洞がないようにしながら、表面をならします。その後、マスキングテープを剥がして、メンテナンス完了になります。

シーリングのひび割れなどを見つけた際、「ちょっとしたひび割れなら自分で直そう」とお考えになる方もいらっしゃるかもしれません。ホームセンターにはシーリング剤が置いてありますし、簡単にできると思われるかもしれませんが、専門家の立場からはおすすめできません。

理由は、シーリングの劣化具合は表からだけではわからないことが多いのです。やはり、専門家に症状を見てもらい、症状に合った処置を依頼されたほうが良いでしょう。
無理に補修を施し、仕上がりが汚くなってしまうことも考えられますし、シーリング剤やプライマーなどについての知識不足から間違ったものを使ってしまうことも考えられます。

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