大人の矯正治療について
以下の3つのカテゴリーの咬合異常は健康保険診療で歯並びを治療できる対象です。
ご存じでない方が多いかと思われますのでご紹介します。
A)顎変形症(強度な受け口、出ッ歯、顎の非対称・変位、歯がかみ合わないなど)の咬合異常の術前・術後の歯科矯正治療は健康保険治療費給付の対象となっています、
B)前歯3歯以上の永久歯萌出不全に起因した咬合異常(埋伏歯開窓術を必要とするもの)の歯科矯正治療は健康保険治療費給付の対象となっています、
C)唇顎口蓋裂の咬合異常に対して歯科矯正治療は30数年前から健康保険に収載され、健康保険で
健康保険でできる歯並び治療
治療費給付の対象となっています。その後、厚生労働大臣が定める疾患の53の疾患に拡大されています。
以下がC)のカテゴリーの健康保険診療で治療費が給付されている疾患名です。
1.唇顎口蓋裂
2.ゴールデンハー症候群(鰓弓異常症を含む。)
3.鎖骨頭蓋骨異形成
4.トリーチャ・コリンズ症候群
5.ピエール・ロバン症候群
6.ダウン症候群
7.ラッセル・シルバー症候群
8.ターナー症候群
9.ベックウィズ・ウイーデマン症候群
10.顔面半側萎縮症
11.先天性ミオパチー
12.筋ジストロフィー
13.脊髄性筋委縮症
14.顔面半側肥大症
15.エリス・ヴァンクレベルド症候群
16.軟骨形成不全症
17.外胚葉異形成症
18.神経線維腫症
19.基底細胞母斑症候群
20.ヌーナン症候群
21.マルファン症候群
22.プラダー・ウィリー症候群
23.顔面裂
24.大理石骨病
25.色素失調症
26.口腔・顔面・指趾症候群
27.メビウス症候群
28.歌舞伎症候群
29.クリッペル・トレノネー・ウェーバー症候群
30.ウイリアムズ症候群
31.ビンダー症候群
32.スティックラー症候群
33.小舌症
34.頭蓋骨癒合症(クルーゾン症候群、尖頭合指症を含む。)
35.骨形成不全症
36.フリーマン・シェルドン症候群
37.ルビンスタイン・ティビ症候群
38.染色体欠失症候群
39.ラーセン症候群
40.濃化異骨症
41.6歯以上の先天性部分(性)無歯症
42.CHARGE症候群
43.マーシャル症候群
44.成長ホルモン分泌不全性低身長症
45.ポリエックス症候群
46.リング18 症候群
47.リンパ管腫
48.全前脳胞症
49.クラインフェルター症候群
50.偽性低アルドステロン症
51.ソトス症候群
52.グリコサミノグリカン代謝障害(ムコ多糖症)
53.その他顎・口腔の先天異常
顎・口腔の奇形、変形を伴う先天性疾患であり、当該疾患に起因する咬合異常について、歯科矯正の必要性が認められる場合に、その都度厚生局に内議の上、歯科矯正の対象とすることができる。
以上のようなA),B)、C)のカテゴリーの疾患に起因した咬合異常は健康保険診療で治療が給付されます。
これらの歯並びの矯正歯科治療の出来る医療機関は、厚生労働大臣が定める施設基準に適合している保険医療機関のみになります。
田中矯正歯科はこの保険医療機関です、ご家族やご本人の歯並びなどについてご相談に対応しています。