新年あけましておめでとうございます
こんにちは。エネブルの平山です。
今日のテーマは、
「自分の“世界観”を出してみよう」です。
最近、こんな話を聞きました。
とあるカフェのオーナーが、自分の店舗に自分の読んでいる本を並べて行ったら、
お客さんが徐々に増え、認知や客層も広がっていった、という話です。
そのカフェは、メニューは少ないものの、素材や味の良さが好評で、
もともとお客さんはそれなりに入っていたそうです。
オーナーさんはDIY好きで、壁のちょっとした飾りや、店舗内のイスなどを自分で作り、
そのお店ならではの雰囲気が作り上げられていきました。
そんな中で、本が20~30冊おけるくらいの本棚を作り、
そこに、自分が元々好きで読んでいた本を置き始めたそうなんですね。
その地域の歴史をまとめた本や、古代史、古代文明の本や、仏教の本などなど。
オーナーさんが興味があって読んでいた本なので、別に人様に話すことでもないし、
自分の興味ジャンルの本をお客さんがどう受け取るかな、という足踏みも少しあったそうですが、まあ、あまり気にせず色々と並べてみたそうです。
すると、カフェにきたお客さんがその本を手にして、
自分もこれ読みました、とか、このジャンルの話ができる方で嬉しいです、
などなど、オーナーさんの“世界観”に対して共感し、
関係性が深まるお客さんが増えていくことに。
コーヒーを淹れながら本の話をしたり、メニューを運ぶときの
ちょっとした交流ネタになったりしているうちに、そういうお客さんは
リピートするようになり、口コミするようになり、また、友人知人を連れて来るようになり、と、人のご縁とお客さんが広がっていった、というお話です。
これは、店舗の雰囲気やオーナーの人柄にもよるとは思いますが、
マーケティング視点で捉えると、その人、その店ならではの
“世界観”を出すことの意味について、考えさせられるケースだなと思います。
逆に考えると、情報過剰でなんでもすぐにwebやSNSなどで検索され、
レビューや評価をもらい、認知が上がったり、集客が増える。というこの時代に、
独自性を活かした、その“世界観”に共感、共鳴してもらえる可能性は高い、
ということですよね。
自分の強みを出すことも、モデルとなる事例を取り入れることも大事ではありますが、
自分の“世界観”を出す、というのは、また少し違う感じがします。
強みの分析などは、コンサルティングなどでも客観的に言語化したりする部類だと思いますが、自分の“世界観”を出すのは、いってみれば、素のままの自分の主観的な内面をオープンにしてみる、という感じでしょうか。
それをスルーする人もいるでしょうけれど、中には前述のように、
ある種の仲間意識をもってずっとリピートしたり紹介してくれる人も出てきたりします。
こういう時代だからこそ、自分の“世界観”を出して、その世界観での共感の輪を広げてみる。
そんなことも意識しながら事業展開してみると、また新しい側面での可能性が高くなっていきます。
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