特許調査の概算費用と種類

2015年8月20日

テーマ：弁理士のいつでも特許相談＠高松

コラムカテゴリ：法律関連

一般的な特許出願前の調査費用

前回の当コラム欄にて、代表的な特許調査の種類と、早期の調査実施の重要性について紹介しました。今回は各特許調査にかかる費用について、前回紹介した各調査とさらにいくつかの特許調査もあわせて紹介します。なお、当ページで紹介している費用はあくまで目安であり、具体的な依頼内容等に基づいて変動が生じることをご了承下さい。

まずは、おおまかな相場観を把握していただくために、細かい調査内容は置いておいて一般的な中小企業が特許の事前調査にかける費用の相場をお伝えしたいと思います。

特許出願にあたっての事前の調査（特許性調査）を特許事務所等に頼んだ場合、おおまかな費用相場は10〜20万円程度になります。

より費用をかけて精緻な調査を実施することもできますが、特許取得前の段階であまりに費用をかけすぎる事は現実的ではなく、上記のような金額が一般的であると言えます。

特許性調査、権利調査の費用概算

特許出願前の事前調査において、当該技術が「これまでに同様の技術が特許取得されていないか」を調査する「新規性調査（先行技術調査）」のみの限定的な調査であれば、費用は5〜10万円が相場となります。より広範に現状の関連技術の特許情報を集める「技術動向調査（技術収集調査）」の場合には、10〜30万円の費用がかかります。

また、自社の取り組みが他社の権利を侵害していないかを調べる「権利侵害予備調査（パテントクリアランス調査）」、他社から権利侵害で訴えられた際に当該特許の無効化を図るための「無効資料調査（公知例調査）」は、15〜30万円が相場とお考えください。