冬の基礎工事にはご注意ください。
先日のことですが、このようなことを聞かれたことがありました。
「建物が小さくなると、なぜ坪単価は上がるの?」
そこで、今回は、このことについてお話ししてみます。
坪単価、つまり、建物1坪当たりの建築費な訳ですが、延床面積が小さくなれば、使用される建築材料が減って、当然、本体価格も下がるので、坪単価としては変わらないのではないか?と思いますが、実際は、坪単価が上がります。なぜか?いろいろ理由があるのですが、ここでは、分かりやすい大きな2つの理由をお話したいと思います。
理由ひとつ目、住宅設備費。キッチンやユニットバス、トイレといった住宅設備費は、建築費に占める割合も多く、これらは床面積が小さくなったからといって、比例して数が減るわけではありませんので、自然と坪単価が上がります。
そして、理由ふたつ目、使用する建築材料の量。床面積が小さくなれば、それに比例して使用する建築材料も減るような気もしますが、そうではないということ。例えば、四角い家(単純に箱のような形状)があったとします。家のかどに柱が4本、その柱の頭をつなぐため、はり材が4本、柱の足元をつなぐ土台4本。これで、四角い家の形になりました。これを倍の床面積(長方形)に広げたとします(横に増築したようなイメージ)、そうするためには、かどになる柱を2本追加、はり材3本追加、土台材3本追加します。これで、倍床面積の家になるのですが、使用された材料をみると、比例して倍になっては
いません。また、外壁を張ったところを想像してみてください。全く比例した量にはなっていないことが分かります。
つまり、
「家が大きくなると、坪単価は下がる ↔ 家が小さくなると、坪単価は上がる」
という関係な訳です。
宣伝広告などで「坪単価○○万円!~」という表現がありますが、そもそも、いったい何坪の家を基準にしているのか、そこが重要なポイントです・・・。