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木の家とガレージのプランニングについて

伊藤馨

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木の家についてはいろんなイメージを持っている方が多いと思いますが、ガレージについてはどうでしょう?なかなかイメージしにくいのかもしれません。

敷地内でどのように駐車スペースを配置するかは使い勝手や安全性、間取りにも関連してきます。

ガレージは建物の配置と同時に考え、暮らしやすい導線を確保

建物の配置と同時にガレージをプランニングすることが大切です。まずは敷地のどこにガレージを配置するかを検討します。前面道路との位置関係や道路の幅、出入りのしやすさなどを考慮し、車の台数、車高や幅、長さ、ドアの開閉スペースなども確認して必要な広さを確保します。自転車やバイクを置く場合は、忘れずにそれらのスペースを確保しなくてはいけません。

導線を考える際は、家族構成やそれぞれの生活スタイルを考えておきましょう。例えば、幼い子どもがいる場合はベビーカーの出し入れがしやすい空間が必要ですし、高齢の方がいる場合は車イスで乗り降りしやすいスペースが必要になってくるでしょう。

通勤に車を使用していたり、送り迎えが多いのであれば、玄関との行き来がしやすい場所にガレージを配置するなどライフスタイルに合わせたガレージを計画しましょう。

駐車するスペースのみ確保するガレージやカーポートタイプ

駐車スペースだけを確保するなら、床面はコンクリートやレンガ、石などを用います。比較的工事費もリーズナブルで、敷地全体が明るく広々と感じられます。防犯面を考えるなら、境界に跳ね上げタイプ、引き戸タイプ、アコーディオンタイプなどのカーゲートを設置するといいでしょう。シャッターや高さのある折りたたみ戸タイプのカーゲートは侵入防止になります。

駐車スペースにカーポートを設置するなら、商品のバリエーションも豊富にあります。新築でもリフォームでもとりいれやすいタイプです。既製品もありますが、造作してオリジナルを作ることもできます。屋根材はポリカーボネートやFRP、スチール折板などさまざまにありますが、雪の多いエリアでは耐雪強度のあるタイプをオススメします。

敷地の条件やライフスタイル、予算に合わせて選んでください。

独立タイプのガレージやビルトインガレージを設置することも

愛車を屋外ではないところに駐車したい、防犯を重視したい場合は雨や風、ほこりなどに車をさらすことがない独立タイプのガレージが向いています。
木の家に合わせた木造ガレージなら隠れ家的なイメージになり、趣味の工房としても利用できます。

ガレージで趣味を楽しむ際は、電気や水道を引いておくこともプランに入れておきましょう。

また、建物に組み込むなど建物の内部に設ける場合はビルトインガレージと言います。
ビルトインガレージであれば、ガレージの中から住居スペースへの出入り口を設けることができるので、生活をする上で便利です。
車が趣味の方であれば、リビングからいつでも愛車が眺められるようにガレージとリビングの仕切りをガラス張りにすることもできます。

また、ビルトインガレージの上の部分は居住スペースにしたり、ウッドデッキを設けてバルコニーにすることもできるので木の住まいに溶け込んだガレージになります。

換気や排気についても考慮し、プランニングの段階でガレージをどのように活用するのかをきちんと考えておきましょう。

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専門家

伊藤馨(一級建築士)

伊藤建設株式会社

一級建築士としての知識と、現場でお客様と接する中で培った経験を活かし、新築はもちろん、増改築やリフォームに対応。様々な専門技術を持った自社スタッフがより快適な住まいを作りあげてくれる。

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