テーブル製作
木の床材は肌触りもよく、その質感と色合いの好みで選ばれる方も多いのですが、木の堅さが選ぶ際での重要なポイントになってきます。
木の種類によって違う硬さを理解して選ぶ
無垢材などを選ぶ際、摩耗やひっかきに対する抵抗力の大きさや曲げや圧縮、たわみに対する強さなど、その表わす内容はさまざまあるのですが、生活する上で支障をきたさない堅さが必要になります。
針葉樹と広葉樹によっても堅さの特徴が異なり、一般的に針葉樹は非常に柔らかい素材といわれています。
針葉樹は柔らかい順にスギ、ベイスギ、ヒノキ、パイン、ホワイトウッド、ベイツガ、ベイヒバ、ヘムロック、ベイマツなどがあります。
柔らかいと何かを落としたときに確実に凹むと思っておいた方がよいでしょう。針葉樹と比べて広葉樹は硬いとされています。
広葉樹を挙げると、キリ、ブラックチェリー、チーク、ウォールナット、イエローバーチ、クリ、カバザクラ、レッドオーク、ヨーロピアンビーチ、ホワイトアッシュ、ナラ、ホワイトオークなどがあります。
堅いといってもキズは付きますし、凹まないことはないのですが、木の種類によって堅さに違いがあることを理解しておくことが大事です。
木の床があたたかく感じられる理由
住宅展示場など木の床材を使用しているところがあれば、裸足になってみると木の質感の違いをすぐに感じられると思います。特に合板のフローリングとは全く違うと感じられるでしょう。
木の床材は冬場でも裸足でいられるんですよ。木材は金属やコンクリートに比べて熱を通さない性質があるため、人の体は熱を奪われずに、そこに人の熱が留まるので温かく感じられるのです。木の種類によって、木の堅さによって、あたたかみを感じる度合いも違ってきます。
理想の生活スタイルに合わせて床材の選択を
柔らかい木は気乾比重が低く、空気を多く含んでいるため断熱性が高くなります。
スギは気乾比重が0.38、ヒノキは0.41、カラマツは0.53です。スギは柔らかくほかの木材に比べるとキズが付きやすいのですが、あたたかみを一番感じられる床材です。
堅い床材は、柔らかいスギに比べるとキズが付きにくいのですが、少し肌触りが冷たく感じるかもしれません。というのも、堅い木は密度が高いので、どっしりと重厚感があり冷たい印象になります。しかし、それもまた魅力です。
例えば猫を飼っているのでキズが付きにくい方がよいという方もいれば、足腰への負担が少ない柔らかい床材を選ぶという方もいます。
見た目や色だけを選択基準にするのではなく、木の性質や家族の生活スタイルに合わせて床材を選んでいただければと思います。