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不安に寄り添う胃・大腸の内視鏡検査で、がんの早期発見を目指す

がんの早期発見に力を入れる内視鏡検査のプロ

木村寛伸

木村寛伸 きむらひろのぶ
木村寛伸 きむらひろのぶ

#chapter1

検査時の苦痛が少ない胃カメラ・大腸カメラで、予防医学に注力

 「『忙しくて、健康診断を受ける暇がない』と先送りにしていませんか?働き盛りの40代から60代の方に、定期的な受診をおすすめします」と話すのは、金沢市にある「みずきクリニック」院長の木村寛伸さん。消化器病・内視鏡専門医として、胃・大腸の内視鏡検査に力を入れ、総合病院での勤務時代も含め豊富な経験知を誇ります。

 「40代でもがんで亡くなる方は少なくありません。内視鏡は、胃がん・大腸がんの早期発見に有用な検査です。病変が見つかったとしても、ポリープの段階で内視鏡的に切除できれば、外科手術に至らず、体への負担が少なくて済みます」

 「内視鏡検査はつらい」と抵抗のある人も多いでしょう。同クリニックでは、胃内視鏡(胃カメラ)を口から挿入する「経口式」、鼻からの「経鼻式」をそれぞれ用意。口からの場合は、要望に応じて、眠ったような状態で検査ができる鎮静剤を併用します。
 「当院では、検査をラクに受けたいと、経口式で鎮静剤を望む方が多いですね。経鼻式は、舌根を刺激しないので嘔吐感がなく、検査中も会話ができます。また、検査後の安静や車の運転などの行動制限がない点もメリットです」

 大腸内視鏡でも、希望者には鎮静剤を使用。粘膜を確認する際に注入する空気の代わりに炭酸ガスを採用し、苦痛の一つである検査後の腹部の膨張感を抑えます。
 「がんの前段階である大腸ポリープが見つかれば、日帰りの切除手術を行っています。ポリープが大きい場合や外科手術が必要な場合、提携する総合病院を紹介いたします」

#chapter2

消化器がんの豊富な治療経験から、早期治療の重要性を実感

 開業以前は、大学病院や総合病院で、胃、大腸をはじめとした消化器がんの治療に長年従事。自身が胃カメラで検査した患者に悪性の腫瘍が見つかり、外科手術や抗がん剤治療にあたるなど、検査から診断、治療後のケアまでトータルで関わってきました。

 「私が執刀した患者さんの中には今でも当院に通う方がいて、術後の経過観察として、能登から車で1時間かけて毎月来院されます。手術時は再発率が高いステージでしたが、再発もなく術後5年が経過しました。がんは5年が完治の目安とされ、自宅近くで通院する方が楽でしょうが、それでもわざわざ顔を見せてくださるのはうれしいですね」

 内視鏡で小さいがんや病変を発見し、早期の治療につなげたときに大きなやりがいを感じるという木村さん。医師を志したのは、祖父をがんで亡くした経験が大きいといいます

 「父方の祖父は胆管がん、母方の祖父は胃がんでした。当時は高校生で、進路を考える際にがんの治療に携わりたいという思いが生まれました。数をこなすより一人一人を丁寧に、わずかな変化も見落とさないよう努め、患者さんに『あのとき見つかって良かった』と思ってもらえることが喜びです」

 開業医に転身したのは、人とのつながりから。「病院時代に親しくしていた麻酔科の先生が亡くなり、クリニック継承の誘いがあったことがきっかけです」。2022年に現在地へと移転。地域密着で予防接種や在宅医療にも取り組んでいます。

木村寛伸 きむらひろのぶ

#chapter3

半日人間ドックを土曜日にも実施し、受診のしやすさにも配慮

 木村さんのもとでは「半日人間ドック」も実施。同コースは、内視鏡検査のほか、血液・尿・心電図・超音波検査、身体測定などを含みます。内視鏡は、胃のみ、または胃・大腸両方のいずれか選ぶことが可能。便に血液がまじっていないかを調べる便潜血検査で陽性となった場合など、大腸内視鏡のみのコースも用意しています。

 「平日は時間がとれないという人に向けて、土曜日も人間ドックを受け付けています。胃と大腸の両方を検査しても半日で終わりますし、検査結果は、当日その場で画像を示しながら説明し、詳細なデータは後日郵送します。年に一度は自分の体と向き合う時間をつくってほしいですね」

 国としても、高齢化に伴い増大する医療費の問題などから予防医療を推進。人間ドックでは、がんだけでなく、糖尿病など生活習慣病のリスクも明らかになり、早期の適切な対処につながります。「一人でも多くの患者さんの健康寿命を延ばしたい」と力を込めます。

 診察はもとより、検査においても木村さんが大事にするのは、患者とのコミュニケーション。気さくな話ぶりと人間味のある対応で寄り添い、どんなことでも相談しやすい雰囲気づくりを心がけています。
 「自分が検査を受ける立場なら、担当医から直接話を聞きたいと思うので、わかりやすく丁寧に伝えるようにしています。気になることは気軽にお尋ねください」

 将来にわたって健康をかなえるため、まずは体の「今」を知ることから始めませんか。

(取材年月:2022年3月)

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木村寛伸

がんの早期発見に力を入れる内視鏡検査のプロ

木村寛伸プロ

医師

みずきクリニック

検査時の苦痛に配慮した胃・大腸の内視鏡検査を推奨。消化器疾患、内視鏡を専門に、検査から治療まで経験豊富な医師が担当します。内視鏡検査を含む人間ドックは土曜日も実施するなど、予防医療に力を入れています。

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