マネープランを軸に、顧客の生涯を支える（2/3）

お金の賢い貯め方、増やし方は一人一人違う

　20代、30代からは、結婚や出産など人生の節目にあたっての相談、そして、会社設立や事業承継についての相談が多いそうです。「私と同年代の方は共通点が多く、抱えている悩みもよく似ています。同じペースで年を取っていくので、一生のお付き合いができる、そして一緒に成長できるのがうれしいですね」と金曽さん。結婚式場の選定や車の購入、家探しで困っている人には、交友関係を生かして専門家へつないでいます。

　また、資産形成に関する質問にも答えています。「若い人は、将来年金はもらえるのだろうかという不安を持っていますし、コロナを機に、ますます先行きが心配になり、貯蓄や投資への関心が高まっているようです。お客さまに『お金の賢い貯め方や増やし方は？』とよく聞かれるのですが、職業や家族構成によっても変わってくるので、まずは個別の事情や希望をお伺いしています」

　例えば、退職金とiDeCo(個人型確定拠出年金)の一時金を同じ年に受け取ると、その合計額で退職所得控除額を調整することになります。長年同じ会社に勤務して、退職金をたっぷりもらう人には、「節税のメリットがあまり感じられないかもしれません」と金曽さん。どんなによい制度でも、自分に合っているとは限らないので、賢い貯め方は人によって変わってくるのだと指摘します。

　「保険も同様に、最適な商品は人によって違ってきます。がんなどの病気に備えた保険だけではなく、相続や介護などに有効な商品もありますので、目的に合わせて選んでいきましょう」

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