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未来に続くステップへと踏み出すために、重い負担やリスクから解放する「不動産の手仕舞い」をサポート

不動産売買や事業に関する悩みを解決へ導くプロ

園部敏之

園部さま正面
園部さまデスク

#chapter1

元銀行マンが金融の専門知識を生かし、不動産の売却や処分方法などの悩みに対応

 長引く景気の低迷や少子高齢化などを背景に空き家が増加。相続した土地・建物の管理や運用、収益が上がらない不採算収益物件への対処、事業の後継者不足による資産・債務整理などに悩みを持つ人が増えています。

 石川県金沢市にある「ライセンスバリュー」は、不動産売買事業のほかに「不動産の扱いに困っている個人や事業主の苦しい状況を好転させるためにできること」を事業の主軸にしています。
 
 同社を立ち上げた園部敏之さんは、元銀行員。FA(ファイナンシャルアドバイザー)としてクライアントの事業承継・相続対策・M&A(企業の合併買収)などについて、包括的にコンサルタンティングを行った経験があります。ヒアリングを通じて、不動産を有効に活用できず、苦慮しているクライアントを数多く目にしてきました。

 「遊休不動産や相続物件を売却したい」「アパート経営の採算がとれないので手放したい」「後継者がいないため事業を譲渡したい」といったクライアントの声を受け、金融の専門知識なども駆使しながら、多方面から解決策を探っています。園部さんは、こうした「保有しているものやポジションを手放すこと」を「手仕舞い」と称し、ビジネスの主眼と位置付けています。

 「私が使う『手仕舞い』という言葉は市場取引の専門用語ではなく、『必要性が失われた物事を効率よく終わらせる』という、本来の意味そのものです。ネガティブな印象があるかもしれません。しかし手仕舞いすることで不安を軽減し次のステップに踏み出せば、新しい人生へのスタートラインに立つこともできるはずです」

#chapter2

事業承継の担い手から、「不動産の手仕舞い」を極めるために独立へ

 園部さんが仕事の転機を迎えたのは、地方銀行の支店長だった45歳のとき。クライアントとして関わりのあった不動産会社から経営者としてヘッドハンティングを受けます。

 社会情勢の変化に伴い、保険商品の販売解禁など多角化を余儀なくされていた業務の在り方に疑問を感じていたこともあり、園部さんは不動産事業の担い手となることを決意。「年齢的にも第二の人生を切り開くには良い契機」と、2005年に23年間の銀行員生活に終止符を打ちました。

 「遠方への異動となれば、多感な年頃の息子たちと接する時間が持てなくなります。近くで家族を見守りたいという気持ちの方が大きかったかもしれません」と振り返ります。安定したポジションから異業種の経営に身を転じた行動が、突拍子なく見えたのか、園部さんを「自由人」と呼ぶ同僚もいたようです。

 当初、独立は視野になく「次期後継者に事業を引き継いだ後も、不動産会社で最後まで勤め上げるつもり」だったといいます。ただ、金沢市は2015年の北陸新幹線開業でにぎわう一方、取り残されたままの地域も散見。「高齢者の独居や空き家も年々増えつつある」と、次第に地元が抱える問題を見過ごせなくなった園部さん。
不動産にまつわる「手仕舞い」の重要性を考えるうちに、このサポートがまちのために役立つのではと思い立ちます。

 「生まれ育った金沢のために、これまでの経験から得た知識やノウハウを存分に使いたい」と5年後に独立。個人や法人に向けて、不動産に関するコンサルティング事業を立ち上げました。

園部さま講義風景

#chapter3

「金融系コンサルタントが不動産業務をやったらこうなった」をキャッチフレーズに

 個人のニーズは年々多様化。災害や疫病などの影響から、人びとの生活様式も変わりつつあります。
園部さんは「全国的な人口減少が、物品だけでなく不動産の需要を減退させていくことは明らか。古いものを刷新して新たな価値を与える『スクラップ・アンド・ビルド』の時代を迎えているのは、古都金沢も例外ではない」と、早めの対応を促します。

 その糸口として、保有する不動産が自分自身にとってどのような位置付けにあるのかを、改めて見直すことが大切。
「不動産を節税対策や投資商品として有用と捉えることは、机上の計算に過ぎず、中にはリスクが大きい場合もあります。子どもや孫に不安の種を残すようなことにならないか、真剣に考えるべきタイミングではないでしょうか」と助言します。

 園部さんの言う「手仕舞い」とは、空き家・収益物件・不採算事業やポジションを売却・清算して終わるというものではないようです。
 「重荷を背負っているがために動きがとれず、途方に暮れている人に手を貸して荷物をおろしてもらいたい。身軽になることで、新たな一歩を踏み出せるでしょう。私はその歩みの先まで寄り添うつもりで、この事業に取り組んでいます」と思いを語ります。

 「『金融系コンサルタントが不動産業務をやったらこうなった』をキャッチフレーズに、多くの人が足取り軽く未来へと進めるよう力を尽くしたい」と話す園部さんの活躍に期待が寄せられます。

(取材年月:2021年7月)

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園部敏之

不動産売買や事業に関する悩みを解決へ導くプロ

園部敏之プロ

不動産コンサルタント

ライセンスバリュー

銀行勤務で身につけた事業承継や相続対策の知識を活用。不動産売買だけではなく、収益物件や空き家の処分、事業承継に伴う不動産譲渡などに関連した悩みを持つ人の問題解決に全方面から取り組みます。

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