“庭と植物に尽くすこと”をモットーに、間口を広くサービスを展開（3/3）

グリーンアドバイザーとして、緑の豊かさを伝える活動も

　仕事で必要な重機を取り扱うため、さまざまな免許や資格を取得する中で、園芸の指導者として活動を行う「グリーンアドバイザー」という資格も取得したという桐原さん。

　子どもたちと一緒に花を植え、種や肥料を入れた「たねダンゴ」で花壇を作るなど、造園の仕事の傍ら、植物の育て方についての正しい知識や園芸、ガーデニングの楽しさを伝えるためのボランティア活動にも参加しています。

「造園の仕事は樹木に触れることは多いですが、草花に触れる機会があまりなく、以前から学んでみたいと思っていました」と、園芸の分野にも関心を寄せます。生き物である植物に「こうすれば元気に育つ」という正解はなく、どんな情報が生かされるかわからないからこそ、知識と経験を蓄えたいという桐原さんの視野は広く、その仕事と植物にかける熱い想いに惹かれて依頼をしたいと言う人も少なくないはず。

　お盆や正月前など、毎年同じ時期に剪定などの依頼をする人が多いそうで、中には数年越しの付き合いになることもあるという造園の仕事。だからこそ大切なのは「信頼関係」だと桐原さんは言い、“時間厳守”や“丁寧な話し方”などの、作業以外の部分でのサービスの基本を徹底しているそうです。

「自分より経験がある人はたくさんいます。そんな中でも仕事を任せていただけるように、日々勤勉すること。そして造園の垣根を越えてサービスを提供していきたいです」と穏やかに話す桐原さんからは、仕事と顧客に対する誠意を感じました。

（取材年月：2019年7月）

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