山間部で使うポケットwifiの選び方
無制限にギガが使えるポケットWiFiを探している方って多いですよね!
ただ、残念ですが「データ容量無制限のポケットWiFiはない」というのはご存知でしょうか?
無制限をうたっているポケットWiFiもあるわけですが、完全無制限はないというのはどういうことか説明します。
ポケットWiFiの無制限は「無制限っぽい」だけ
そもそも今も昔も、完全無制限にギガ使い放題というポケットWiFiは存在していません。
というのも、1人がポケットWiFiで利用する平均的なデータ容量は意外と少なく、無制限のポケットWiFiを利用していても、10GB未満の利用で収まっている方も非常に多かったのです。
だからこそ、ポケットWiFiの回線キャパを超過することは、過去あまりありませんでした。
そのため、特に1人当たりのデータ容量制限を設けなくてもよかったので、実質的に無制限にデータ容量が利用できるほど、1人当たりで使えるデータ容量が多いポケットWiFiとして販売していたわけです。
これが過去に無制限で売り出していたポケットWiFiの真実です。
そして2022年になり、WiMAXなどで3日制限を撤廃したことにより無制限となりましたが、何GBでも使えるというわけではなく、制限がかかるまでの容量が緩くなったので、一般的には無制限ぽく使えるよ!というようなプラン内容になっています。
実際にWiMAX+5Gで検証してみたところ、1日で20GBほど使っても速度制限にかかっている気配はありませんでした。ただ、利用した場所の基地局のキャパに余裕があった可能性があるため、同じような使い方をした場合にエリアによっては多少の速度制限が入る可能性は考えておく必要がありそうです。
詳しくはこちら
→無制限のおすすめポケットWiFi4選|失敗しない選び方と契約
ポケットWiFiの多くは無制限から100GB制限に変わった
最近になって、動画配信サービスが普及してきたこと、画像や動画のメディアを多く扱うSNSの普及等により、利用するデータ容量が全体でみて増えてきました。
そしてコロナによるネット回線利用者の急激な増加により、回線キャパが急激に足りなくなり、通信障害を起こすポケットWiFiがでてきたわけです。
結果的に、ポケットWiFiに回線を卸しているキャリアも、利用しているデータ容量を厳しく管理するようになりました。、
そして、ポケットWiFi各社がキャリアから購入している回線仕入れ額では、一人あたり100GBの利用が限界値となっており、無制限をうたうことができなくなってきているわけです。
一人当たりの利用データ容量は実は100GBあれば充分
実際に、利用調査をまとめてみると、1人あたりの利用データ容量の総計は下記画像の結果となっています。
情報参照元:博報堂「動画生活者統合調査 2019」、総務省「ミレニアル世代の情報行動」
実際のところ、100GBも利用できれば充分だという人がかなり多いです。
ただし、TVなどの大画面液晶で動画配信サービスを利用する人も増え、以前からのデータ使用量が多めだったごく一部の人の、データ使用量が過去類をみないほど増えてきています。
その結果、モバイル回線全体のキャパが足りなくなってきており、あまりに利用しすぎる人がポケットWiFi利用者全体への影響をあたえないようにするために、制限を設けるようになったということです。
現在、無制限をうたうポケットWiFiは100GB使うと速度制限にかかる
レンタルのポケットWiFiや、SoftBankLTE回線を利用したポケットWiFiの一部は、未だに無制限をうたっています。
ただ注意書きをしっかり読めば、1日3GB利用相当で速度制限に掛かる記載があります。
結局のところ無制限ではなく100GB制限だということなのでご注意ください。
最も利用できるデータ容量が多いポケットWiFiはどれか
今あるポケットWiFiの中で、最もデータ容量が使用できるのは以下4種類です。
・WiMAX+5G(実質無制限)
※3日制限なし/1ヶ月制限なしだが、直近で使いすぎると制限にかかる場合がある。
・どこよりもWiFi(200GB)
・hi-ho Let's Wi-Fi(1日7GB)
・法人限定:DoRACOON(1日5~10GB)
■WiMAXで利用できるデータ容量は無限大
WiMAXは5Gプランのギガ放題プラスなら、1ヵ月のデータ容量制限は設けられておらず、3日制限も撤廃されたのでありません。
そのため、無制限に最も近いポケットWiFiであると言っても過言ではありません。
ただ、数日中に使いすぎると速度制限にかかる可能性があることから、完全無制限とは言えないため、実質無制限という言い方をしております。
月額料金:4000円程(税込)
契約期間:最近は縛りなしがメイン(1年・2年もある)
端末代:一括なら21780円、分割は605円×36回(一部無料プロバイダもあり)
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■どこよりもWiFi(200GB)
どこよりもWiFiは、1ヵ月200GBのデータ容量が使えるクラウドSIM型ポケットWiFiです。
通信速度はWiMAXより遅い(平均17Mbps程度)ですが、マルチキャリアLTEが利用でき、室内や田舎での電波の入りはWiMAXより良いのが特徴です。
ただ、200GB超過した日から、翌月1日までは128Kbpsという厳しい速度制限にかかってしまうので注意が必要です。
200GBあれば充分という方も非常に多いですね!
月額料金:平均4200円程(税込)
契約期間:2年契約
端末代:無料(解約時返却要)
⇒ どこよりもWiFiの詳細はこちら
■hi-ho Let's Wi-Fi(1日7GB)
hi-ho Let's WiFiは、1日7GB制限という珍しいクラウドSIM型ポケットWiFiで、1ヵ月あたり約210GB利用できるようなものです。
どこよりもWiFiと同様に、通信速度はWiMAXより遅い(平均17Mbps程度)ですが、マルチキャリアLTEが利用でき、室内や田舎での電波の入りはWiMAXより良いのが特徴です。
ただ速度制限には一癖あり、1日7GBを超過した日の2日後が、1日中128Kbpsに制限されるので、1日毎に速度制限が掛かる人は、3日中2日は速度制限に掛かってしまう恐れがあり、その場合は月70GB相当になってしまいます。
1日の利用データ量の調整ができる方でないとおすすめできませんが、それならどこよりもWiFiのほうが安いというのが実情です。
月額料金:平均4600円程(税込)
契約期間:2年契約
端末代:無料(解約時返却要)
■法人限定:DoRACOON(1日5~10GB)
法人契約限定ですが、NTTメディアサプライが販売している「DoRACOON(ドゥラクーン)」という、クラウドSIM型ポケットWiFiがあります。
1日最大10GBまで利用でき、1ヵ月300GBは利用できるポケットWiFiなので、現在制限のあるポケットWiFiとしては最大容量となっています。
ちなみに、速度制限は1日5GB超過後2~3Mbpsになり、1日10GB超過後は128Kbpsとなる2段階方式になっており、速度制限はその日だけとなっています。
速度制限を翌日翌々日に持ち込まないのはありがたいところです。
※申込できる対象者は、事業登録されている法人もしくは個人事業主のみに限られます。
月額料金:4180円(税込)
契約期間:なし
端末代:有料(解約時返却不要)
特色:休止プランがある
⇒ DoRACOONの詳細はこちら
無制限ポケットWiFiのまとめ
完全無制限にデータ容量を利用できるポケットWiFiは存在していません。
そのため、無制限のポケットWiFiを利用したいと考えている人は、そもそもデータ容量が足りるのか?また足りそうなデータ容量のポケットWiFiを利用することが好ましいです。
そういった点で、たくさんデータ容量が使えるのは下記のような分け方ができます。
■WiMAX
1ヵ月間のデータ容量を気にする必要がないことがウリ。3日制限もないので無制限とは言える。
■どこよりもWiFi
月200GBまでなら速度制限に掛からないから、3日制限を気にせず使えるのがウリ。
ただし200GB超過後は厳しい速度制限に掛かるのが難点。
■DoRACOON(法人限定)
社員・スタッフが仕事終了後、速度制限に掛かってしまうような使い方をしても、翌日の仕事に影響が出ないのがウリ。
それでいて沢山データ容量が使えます。
※hi-ho Let's Wi-Fiは大容量なのか怪しいので除外させました。
このように分けられますので、ぜひご参考になさってくださいね!
他のポケットWiFiについて知りたい方はぜひ以下記事もご覧ください。
→おすすめのポケット型Wi-Fiや選び方について