国による労働安全衛生法関係省令の改正により、2024年 4月の施行をもって、本格的に職場における新たな化学物質管理制度が稼働する運びとなります。本制度のポイントは、従来の「法令準拠型」から「事業者自身による自律管理」へと大きく転換されることです。この大転換に伴い、改正される内容が膨大且つ広範囲なため、事業場で化学物質管理を担う化学物質管理担当者（予定者）には施行前後で大変な対応を強いられていることと思います。

今回の改正で見過ごされがちなことは「何が自律管理なのか？」ということです。ついつい、“化学物質管理者の選任”や“リスクアセスメント”に焦点が向かいがちですが、「よく考えたら、何が自律管理なのかそもそも分かっていないな」「講習は受講したけど事業場内で説明した時に“自律管理って何？”って聞かれて答えられなかったな」という声をお聞きします。

そこで、本オンラインセミナーでは「そもそも“化学物質の自律管理” における“自律管理”とはどういうことなのか？」にのみフォーカスを当てて分かりやすく自律管理の意味することをお伝えします。この理解が進むことで、事業場における化学物質の自律管理を進めやすくなることが期待されます。

講師

松井正義（株式会社トトロエコンサルティング代表取締役・CIH労働衛生コンサルタント）
略歴：総合化学メーカー（東証プライム上場企業)にて化学物質の有害性評価研究者として19年の実務経験を有しております。化学物質のばく露、吸収後の体内動態、経皮吸収などのデータを自ら手を動かして取得・解析・評価していました。その後、通算17年間、研究管理業務に携わり、労働安全衛生業務に通算10年、有機溶剤など各種化学物質管理業務に通算13年、危険物保安監督者業務に通算7年など、多岐に渡る管理業務を統括した実績があります。これら経験とCIH労働衛生コンサルタントとしての知識・経験を活かして、化学物質の自律管理をご支援いたします。登録教習機関等からの委嘱を受け化学物質管理者講習、保護具着用管理責任者教育の講師として活躍中。その他詳細はこちらをご参照下さい。