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大規模修繕工事をどう考えるべきか?

宇野俊明

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テーマ:マンションの大規模修繕工事



マンションの住人にとって「大規模修繕工事をどう考えるべきか」は、実は“工事そのもの”よりも、“自分たちの暮らしと資産をどう守るか”という視点で捉えると腑に落ちやすくなります。
マンション管理士には、住民がどこでつまずき、何を不安に感じるかもよく見えているかもしれません。ここでは、住民が理解しやすい「考え方の軸」を整理してみます。
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■ マンション住民が大規模修繕をどう捉えるべきか
1. “資産価値を維持するための定期メンテナンス”という視点
•大規模修繕は「壊れたから直す」ではなく「壊れる前に守る」ためのもの
•外壁・防水・設備は放置すると劣化が加速し、修繕費が跳ね上がる
•適切な時期に行うことで、将来の負担を抑え、売却時の価値も維持できる
住民にとっては“車検”や“健康診断”に近いイメージが理解しやすいです。
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2. “生活への影響を最小限にするための協力”という視点
工事中はどうしても生活に影響が出ます。
例:
•ベランダが使えない
•騒音が出る
•工事関係者の出入りが増える
住民が「我慢する理由」を理解できると、協力姿勢が生まれやすくなります。
そのためには、事前説明のわかりやすさが非常に重要です。
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3. “自分たちの建物を自分たちで守る共同事業”という視点
マンションは“共同所有物”。
大規模修繕は、住民全員で建物を守るための共同プロジェクトです。
•誰かがやってくれるものではない
•理事会任せにすると、後で「知らなかった」「聞いてない」が起きる
•住民の理解と参加が、工事の質とコストに直結する
この意識が共有されると、理事会の負担も大きく減ります。
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4. “お金の透明性が安心につながる”という視点
住民が最も気にするのは「お金」。
だからこそ、以下を明確にすると安心感が生まれます。
•なぜこの金額になるのか
•他の選択肢は何か
•長期修繕計画との整合性
•将来の負担はどう変わるか
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5. “専門家の説明を理解できるようにする”という視点
住民は建築の専門家ではありません。
だからこそ、専門用語を噛み砕いて伝えることが重要です。
•“防水層の劣化” → “雨が染み込みやすくなる状態”
•“シーリングの破断” → “外壁のつなぎ目が割れて雨が入る状態”
•“劣化度合い3” → “そろそろ直さないと後で高くつく段階”
住民が理解できる言葉に翻訳することで、説明会の雰囲気も大きく変わります。
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■ まとめ:住民が持つべき5つの視点
視点住民にとっての意味
① 資産価値の維持自分の家の価値を守るための投資
② 生活への影響一時的な不便は将来の安心のため
③ 共同事業みんなで建物を守るプロジェクト
④ お金の透明性理解できる説明が安心を生む
⑤ 専門用語の翻訳“わかる説明”が信頼をつくる
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宇野俊明(マンション管理士)

宇野俊明マンション管理士事務所

国交省のガイドラインに沿った長期修繕計画の作成や修正ができるシステムを開発。工事時期の変更、物価変動指数を反映した工事費や月々の修繕積立金額による収支バランスなどの、シミュレーションが簡単にできます。

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