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修繕積立金の増額について

宇野俊明

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テーマ:修繕積立金と管理費



マンションの修繕積立金が大幅にアップされると、理事会も区分所有者も強い不安を抱きやすいですよね。「専門的な内容を、非専門の理事さんにも分かりやすく伝える」ことを大切にしている立場なら、ここは“技術的な正しさ”と“心理的な納得感”の両方を丁寧に扱うことが鍵になります。
以下では、理事会側の実務対応と区分所有者への説明・合意形成の両面から、現実的で効果の高い対処方法を整理しました。
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■ 修繕積立金が大幅にアップされるときの対処方法
1. まずは「なぜ必要なのか」を技術的に整理する
大幅値上げは、必ず理由があります。
理事会としては、以下のポイントを“事実ベースで”明確にすることが重要です。
● 必要性の根拠
•長期修繕計画の改定内容
•物価上昇・施工単価の上昇
•劣化状況の悪化や追加工事の必要性
•過去の積立不足の累積
● 数字で示すべき項目
•現在の積立金総額
•今後必要となる修繕費総額
•不足額とその発生時期
•値上げしない場合のリスク(借入・一時金徴収など)
「色分けされた表」「A4縦のシンプル資料」「固定写真枠」などを使うと、非専門の理事さんにも理解しやすくなります。
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2. 複数の選択肢を提示する(値上げ案は1つにしない)
住民は「選べる」と感じるだけで納得度が上がります。
例:3案提示
案内容 メリット デメリット
A案:段階的値上げ 3年ごとに少しずつ増額家計負担が緩やか将来の不足リスクが残る
B案:一括大幅値上げ 今すぐ必要額に合わせる長期的に安定住民負担が大きい
C案:値上げ+計画見直し工事範囲の最適化負担と品質のバランス調整に時間がかかる
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3. 住民説明会では“感情”に寄り添う
技術的に正しくても、感情が追いつかなければ反発が起きます。
● 住民が抱きやすい不安
•「急にこんなに上がるのはおかしい」
•「管理会社に言われるままでは」
•「本当に必要なのか」
•「自分の家計が苦しくなる」
● 説明会でのポイント
•まず不安を認める
•事実と数字を“視覚化”して説明
•他マンションの相場を示す
•値上げしない場合のリスクを丁寧に説明
•質疑応答は時間を十分に確保
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4. 長期修繕計画の“透明性”を高める
住民の不信感は「よく分からない」から生まれます。
● 透明性を高める工夫
•工事項目を写真付きで説明
•単価の根拠を示す
•物価上昇率のデータを提示
•他マンションとの比較表
•10年後・20年後のキャッシュフロー図
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5. 値上げ後のフォローも重要
値上げ決定後も、住民の不安は続きます。
● フォローの方法
•年1回の「積立金状況レポート」
•工事進捗の写真付き報告
•計画変更があれば早めに共有
•節約できた場合は積極的に報告
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専門家

宇野俊明(マンション管理士)

宇野俊明マンション管理士事務所

国交省のガイドラインに沿った長期修繕計画の作成や修正ができるシステムを開発。工事時期の変更、物価変動指数を反映した工事費や月々の修繕積立金額による収支バランスなどの、シミュレーションが簡単にできます。

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