排水管工事のポイントについて

大規模修繕工事の設備工事(給排水・電気・ガス・換気など)と、住戸内リフォームが同時期に重なると、工事の手戻り・追加費用・工期延長が発生しやすくなります。特に理事会向け資料を作る立場では、住民に“どこが干渉しやすいのか”を明確に伝えることが重要です。
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■ 大規模修繕 × 住戸リフォーム
設備工事に配慮すべき主な注意点
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① 給排水設備更新との干渉に注意
大規模修繕では以下が行われることがあります:
•給水管・排水管の更新(共用立管)
•給水方式の変更(受水槽→直結給水など)
•メーターボックス内の設備更新
■ リフォームで注意すべき点
•キッチン・洗面・浴室の位置変更は、排水勾配が大規模修繕の配管計画と干渉する可能性
•床上配管を採用するリフォームは、後の共用配管更新と整合が取れなくなることがある
•メーターボックス内の工事が大規模修繕と重なると、再施工が必要になることがある
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② 換気設備(ダクト)と外壁工事の衝突
大規模修繕では外壁補修・シーリング・塗装が行われます。
■ リフォームで注意すべき点
•レンジフード交換は外壁のダクト貫通部の工事と重なるとNG
•浴室換気乾燥機の交換は、外壁側のフード交換とタイミング調整が必要
•外壁のシール打替え中は、ダクトの脱着が禁止される期間がある
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③ 電気設備(幹線・分電盤)更新との整合
大規模修繕で行われること:
•受変電設備の更新
•幹線ケーブルの更新
•共用部照明のLED化
■ リフォームで注意すべき点
•分電盤交換や容量アップは、幹線更新の仕様と整合が必要
•オール電化化・IH導入は、共用幹線の容量制限に注意
•停電作業日と住戸工事が重なると作業不可になる
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④ ガス設備更新との干渉
大規模修繕で行われること:
•ガス管の更新(共用部)
•メーター交換
■ リフォームで注意すべき点
•給湯器交換は大規模修繕のガス設備工事と重なると再施工のリスク
•バルコニー工事中は給湯器の脱着が禁止される期間がある
•排気筒(FF・FE)の交換は外壁工事と密接に関係
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⑤ バルコニー工事と住戸リフォームの衝突
大規模修繕ではバルコニー防水・手すり交換が行われます。
■ リフォームで注意すべき点
•バルコニーに室外機がある場合、移設が必要で工期が延びる
•バルコニー工事中は室外機の脱着が禁止される期間がある
•内装リフォームでエアコン増設しても、外壁貫通は大規模修繕中は不可
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■ 理事会・住民向けに伝えるべき“要点”
資料づくりにも使える、住民に伝えるべきポイントをまとめました。
✓ 住戸リフォームは 大規模修繕の工程表を必ず確認
•外壁工事(シール・塗装)
•バルコニー防水
•給排水設備更新
•停電作業日
→ この期間は住戸内リフォームが制限される。
✓ 設備工事は「共用部」と「専有部」の境界を明確に
•住民が勝手に触れない範囲を明示
•立管・MB内・外壁貫通部は共用部であることを強調
✓ リフォーム会社には「大規模修繕中である」ことを必ず伝える
•足場の使用制限
•騒音規制
•工事時間帯
•外壁貫通の禁止期間
✓ 大規模修繕の設備工事と整合しないリフォームは“手戻り”になる
•排水位置変更
•給湯器交換
•レンジフード交換
•エアコン新設
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