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給水ラインの弱点について

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テーマ:給水ラインの弱点

給水ラインの弱点

給水ラインの弱点は、漏水・腐食・逆流・圧力変動・滞留など、建物の安全性と衛生に直結するポイントに集中します。特にマンションの大規模修繕では、老朽化した鋼管やデッドレグ(滞留区間)が最大のリスク源になります。
専門領域(大規模修繕・理事会向け説明)に合わせて、非専門の理事でも理解しやすい構造で、弱点と対策を整理しました。
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■ 給水ラインの主な弱点とその理由
1. 腐食(赤水・漏水の最大原因)
鋼管や鉄製継手が酸素と反応して腐食し、赤水やピンホール漏水を引き起こす。
特に以下が危険:
•長期間使われていない枝管(デッドレグ)
•水が滞留しやすい末端部
•古い亜鉛めっき鋼管(築20〜40年の建物に多い)
影響
・赤水発生 → 住民クレーム
・漏水 → 天井・壁の損傷、階下漏水事故
・水質悪化 → 衛生リスク
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2. 水圧変動・過大圧力による破損
給水装置は水圧・土圧などの過重に耐える必要がある。
しかし実際には:
•ポンプの急停止・急作動
•夜間の高圧状態
•老朽化した管の耐力低下
これらが重なると、継手部の破断や漏水が発生。
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3. 逆流(バックフロー)リスク
水槽・プール・流しなどに給水する場合、逆流防止措置が必須。
逆流が起きると:
•汚染水が給水ラインに混入
•全住戸に影響する重大事故に発展
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4. 滞留(デッドレグ)による水質悪化
水が動かない区間では、以下が発生しやすい:
•微生物増殖
•鉄分・マンガンの溶出
•異臭・濁り
特にマンションの不要枝管は、赤水の主要因。
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5. 施工不良・材質不適合
水道法では、給水装置の構造・材質基準が定められている。
しかし現場では:
•継手の締付不足
•不適合材料の使用
•配管支持不足
•取付口の離隔不足
これらが後年の漏水事故につながる。
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■ マンション大規模修繕で特に注意すべき弱点
理事会向け資料にも使いやすいよう、非専門者でも理解しやすい表現でまとめます。
弱点なぜ起きるか典型的な症状推奨対策
腐食鋼管の老朽化・滞留赤水・ピンホール漏水配管更新(樹脂管化)、デッドレグ解消
水圧変動ポンプ作動・夜間高圧継手破損・水撃音減圧弁・緩衝装置の適正化
逆流逆流防止措置不足汚染水混入逆止弁・エアギャップ設置
滞留不要枝管・末端部濁り・異臭枝管撤去、定期フラッシング
施工不良継手不良・支持不足局所漏水施工管理の徹底、検査強化
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■ 理事会向け説明のポイント
「非専門者にも伝わる資料づくり」の強みを活かすなら:
•“弱点 → なぜ危険か → 住民への影響 → 対策” の流れで説明
•写真枠を固定したA4縦テンプレートに、
o赤水の写真
o腐食した管の断面
oデッドレグの図
を入れると理解度が大幅に向上
•色分け(赤=リスク、青=対策)で視覚的に整理
•「放置した場合のコスト」と「更新した場合のコスト」を比較すると理事会の意思決定が早い
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