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鋼製建具工事について

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テーマ:鋼製建具工事

鋼製建具工事

鋼製建具工事は、大規模修繕工事の中でも“居住者が毎日触れる部分”に直結するため、品質・安全性・説明のわかりやすさが特に重要な工種です。理事会向けに「専門外の方にも理解しやすい説明」を重視されていることを踏まえて、ポイントを整理してみます。
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■ 鋼製建具工事とは
マンションの共用部にある金属製の扉・枠・金物類の補修・交換・調整を行う工事です。
主な対象は以下の通りです。
   種類具体例                      主な劣化症状
玄関ドア(共用部側)ドア本体・枠・丁番・クローザー  塗膜劣化、開閉不良、枠の腐食、ガタつき
共用扉EPS扉、PS扉、電気室扉、屋上扉        錆、腐食、閉まり不良、パッキン劣化
金物類ドアクローザー、丁番、錠前、ドアガード    動作不良、油切れ、摩耗
手摺・フェンス共用廊下・屋上             錆、塗膜剥離、ぐらつき
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■ 工事の基本方針
鋼製建具工事は「交換」よりも「調整・補修」で対応できるケースが多く、費用対効果の説明が重要です。
① 調整で改善できるもの
•ドアクローザーの速度調整
•丁番の増し締め
•錠前の調整
•パッキン交換
→ 居住者の体感改善に直結するため、理事会説明で“即効性のある改善”として好印象
② 補修で対応するもの
•錆部のケレン・錆止め・再塗装
•枠の部分補修
→ 交換より安価で、見た目の改善効果が大きい
③ 交換が必要なもの
•著しい腐食
•変形
•防火設備としての性能低下
→ 消防法・建築基準法の観点からも説明が必要
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■ 工事の流れ(理事会説明に使いやすい構成)
“シンプルで理解しやすい説明”に合わせて、A4縦の報告書にも使える流れにまとめます。
1.現況調査(写真付き)
開閉不良の箇所
錆の進行状況
防火設備の不具合
2.原因分析
経年劣化
風雨・結露による腐食
調整不足
3.改善方針の提示
調整で改善できる箇所
補修が必要な箇所
交換が必要な箇所
4.工事内容の説明(写真枠付き)
Before / After
作業手順
5.完了報告
動作確認
防火設備の性能確認
仕上がり写真
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■ 理事会向け資料で“伝わりやすくなる工夫
•色分け表
緑:調整で改善
黄:補修が必要
赤:交換推奨
•写真枠を固定化したテンプレート
Before / After を同じ位置に配置
•専門用語を使わない説明
「ドアクローザー → ドアの閉まる速度を調整する装置」
•居住者のメリットを明確化
開閉音が静かになる
安全性が向上する
錆の進行を止めて長寿命化
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宇野俊明(マンション管理士)

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