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防水工事について

宇野俊明

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テーマ:防水工事

防水工事

防水工事は大規模修繕工事の中でも最重要工程のひとつであり、雨漏りや構造劣化を防ぎ、マンションの資産価値を守るために欠かせません。
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■ 防水工事の重要性
•雨漏り防止:屋上・バルコニー・外壁などからの浸水を防ぎ、鉄筋腐食やコンクリート劣化を防止。
•建物寿命の延長:防水性能が低下すると構造体の耐久性が急速に落ちるため、早期対応が必須。
•資産価値維持:雨漏りや劣化が放置されると資産価値が下落し、修繕費も増大。
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■ 主な防水工法と特徴
工法特徴耐用年数目安適用部位
ウレタン防水(塗膜防水)液状を塗布し複雑形状にも対応可能約10〜12年屋上・バルコニー
シート防水塩ビやゴムシートを貼り付ける約12〜15年屋上・平面部
FRP防水ガラス繊維強化プラスチックで高耐久約10〜12年バルコニー・屋上
アスファルト防水熱工法で強靭な防水層を形成約15〜20年屋上(大型建物向け)

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■ 費用の目安
•㎡単価:おおよそ 4,000〜8,000円/㎡(工法や部位により変動)。
•マンション全体:数百万円〜数千万円規模になることもあり、長期修繕計画との連動が必須。
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■ 実施タイミング
•一般的に 12年周期で大規模修繕に組み込まれる。
•防水層の劣化サイン(膨れ・ひび割れ・雨漏り)が見られたら周期前でも早期対応が必要。
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■ 注意点とリスク
•先延ばしのリスク:雨漏りが進行すると鉄筋腐食やカビ発生につながり、修繕費が急増。
•業者選定:建設業許可、防水施工実績、保証制度の有無を必ず確認。
•保証内容:10年保証が一般的だが、工法や業者によって差があるため契約前に要確認。
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理事会向け報告書を作成する立場では、防水工事の工法比較表や費用目安を色分けして提示すると、非専門の理事にも理解しやすくなります。特に「耐用年数」「適用部位」「㎡単価」を簡潔にまとめると、修繕計画の意思決定がスムーズになります。

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宇野俊明(マンション管理士)

宇野俊明マンション管理士事務所

国交省のガイドラインに沿った長期修繕計画の作成や修正ができるシステムを開発。工事時期の変更、物価変動指数を反映した工事費や月々の修繕積立金額による収支バランスなどの、シミュレーションが簡単にできます。

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