直接仮設について

大規模修繕工事における洗浄・剥離工事は、外壁や屋上の汚れや劣化した仕上げ材を取り除き、後工程の補修・塗装・防水の品質を確保するための重要な工程です。
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■ 洗浄工事の目的
•美観の回復:外壁や屋上は長年の雨風・紫外線で汚れやカビ・コケが付着します。これを除去することで建物の見栄えを改善。
•劣化防止:汚れやカビを放置すると躯体の劣化が進行する恐れがあります。
•施工品質の確保:汚れたまま塗装や防水を行うと、塗膜が密着せず剥がれや膨れの原因になります。
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■ 洗浄工事の方法
•高圧洗浄:水圧30MPa以上の強力な水流で外壁や床の汚れ、古い塗膜、コケ・サビを除去。
•温水高圧洗浄:70~80℃の温水を使い、洗浄効果を高める場合もある。
•薬剤洗浄:高圧洗浄で落ちない汚れやタイル面には弱酸性薬剤などを使用。養生や安全管理が必要。
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■ 剥離工事の目的
•劣化材の除去:外壁や天井の仕上げ材がもろくなり剥離しそうな部分を取り除く。
•躯体の状態把握:剥離によって劣化部分を明確にし、適切な補修につなげる。
•仕上がりの安定:不良下地を残すと新しい塗装や防水が不十分になるため、事前に除去する。
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■ 注意点
•居住者への影響:バルコニーやベランダの片付け依頼、騒音・粉塵・薬剤の飛散対策が必要。
•タイル面の配慮:陶磁器質タイルは強い薬剤や水圧で傷めないよう、弱酸性薬剤で慎重に洗浄。
•環境・安全管理:薬剤使用時は作業員や住民への影響、廃棄時の環境負荷を考慮。
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まとめ
洗浄・剥離工事は 「下地を整える工程」 であり、これを怠ると後の塗装・防水が長持ちせず、資産価値の低下につながります。俊明さんのように理事会や非専門の方へ説明する際は、
•「洗浄=汚れを落とす」
•「剥離=劣化材を取り除く」
•「両方とも後の工事の品質を守るために必須」
とシンプルに伝えると理解が深まります。
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理事会向けに 写真+簡単な図解入りの説明資料 を作るなら、洗浄前後の外壁写真や「剥離→補修→仕上げ」の流れ図を入れると、非専門の方にも直感的に伝わります。



