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アフター点検について

宇野俊明

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テーマ:アフター点検


大規模修繕工事のアフター点検は、工事完了後に建物の品質を保証し、資産価値を守るための重要な「仕上げ工程」です。保証期間内に不具合を発見すれば施工会社の責任で無償補修が可能です。
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■ アフター点検の目的
•施工品質の確認:外壁、防水、鉄部塗装などが施工不良なく維持されているかをチェック。
•不具合の早期発見:工事直後には分からない不具合が数ヶ月〜1年後に現れることがある。
•保証の有効活用:保証期間内に不具合を見つければ、施工会社が無償で補修。
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■ 点検の時期と頻度
•一般的には 工事完了後1年目、2年目、5年目、10年目 に実施されるケースが多い。
•部位ごとに保証年数が異なるため、外壁塗装は5〜7年、防水は5〜10年など、保証に合わせて点検が行われる。
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■ 主なチェック項目
•外壁:塗膜の剥がれ、タイルの浮きやひび割れ
•屋上・バルコニー:防水層の剥離、漏水
•鉄部:手すりや扉の塗装剥がれ、サビ
•共用部:廊下・階段の仕上げ状態
•設備:給排水や電気設備の不具合
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■ 管理組合・理事会の役割
•点検時期の把握と計画:施工会社とスケジュール調整
•立ち会い:理事会や修繕委員が点検に参加し、施工会社と確認
•居住者からの情報収集:アンケートで不具合を拾い上げる
•結果の整理と補修計画:施工会社の報告書を基に補修を実施
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■ 成功のコツ
•契約書・保証書の内容を事前に確認
•瑕疵保険の有無をチェック
•第三者監理を活用すると、施工会社任せにならず透明性が高まる
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まとめ
大規模修繕工事のアフター点検は、**「工事の仕上げ」かつ「未来の安心への投資」**です。保証期間を逃さず活用し、施工会社と管理組合が協力して点検を行うことで、マンションの快適性と資産価値を長期に守ることができます。
理事会や修繕委員会に技術を分かりやすく伝える立場では、点検報告書を写真+簡潔なコメント+色分け表でまとめると、非専門家にも理解しやすくなります。

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専門家

宇野俊明(マンション管理士)

宇野俊明マンション管理士事務所

国交省のガイドラインに沿った長期修繕計画の作成や修正ができるシステムを開発。工事時期の変更、物価変動指数を反映した工事費や月々の修繕積立金額による収支バランスなどの、シミュレーションが簡単にできます。

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