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引き渡しについて

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テーマ:引き渡し



大規模修繕工事の引き渡しは「竣工検査」「手直し確認」「書類の受け渡し」「保証・アフター体制の確認」が重要なポイントです。これらを確実に行うことで、管理組合や住民が安心して工事完了を受け入れられます。
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■ 引き渡しまでの基本的な流れ
•竣工検査(完成検査)
工事完了後、施工会社・設計監理者・管理組合が立ち会い、仕上がりや仕様通りの施工がされているかを確認します。
•手直し確認
検査で指摘された不具合や未完了部分を施工会社が修正し、再度確認します。これが終わって初めて「引き渡し」となります。
•書類の受け渡し
完成図書(設計図・施工図・仕様書)、保証書、引渡書類を施工会社から受領します。
•保証・アフターフォロー体制の確認
引き渡し後も施工会社の定期点検や保証対応があるため、体制を確認しておくことが重要です。
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■ 引き渡し時に押さえるべきポイント
•品質確認の徹底
外壁の仕上げ、塗装のムラ、シーリングの打ち方、防水の仕上げなど細部までチェック。
•住民説明の実施
完了報告会を開き、工事内容・修繕箇所・保証内容を住民に説明することで透明性を確保。
•書類整備
完成図書や保証書は資産価値維持に直結するため、理事会で保管体制を整える。
•アフター点検スケジュール
1年・2年点検など、施工会社が行う定期点検の予定を確認しておく。
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■ 実務上の工夫
理事会や修繕委員会に説明する立場では、以下の工夫が有効です:
•写真付き報告書:竣工検査時のチェックポイントを写真で記録し、住民にわかりやすく提示。
•色分け表:手直し箇所を「未完了」「修正済み」「確認済み」で色分けした一覧表を作成。
•チェックリスト化:引渡し時に確認すべき書類・保証内容をリスト化し、漏れを防止。
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■ まとめ
大規模修繕工事の引き渡しは「検査・修正・書類・保証」の4点が柱です。これを丁寧に進めることで、住民の安心感と資産価値維持につながります。俊明さんが進めている「写真+進捗表」形式は、まさに引渡し時の透明性確保に最適な方法です。

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宇野俊明(マンション管理士)

宇野俊明マンション管理士事務所

国交省のガイドラインに沿った長期修繕計画の作成や修正ができるシステムを開発。工事時期の変更、物価変動指数を反映した工事費や月々の修繕積立金額による収支バランスなどの、シミュレーションが簡単にできます。

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