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仮設工事の監理について

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テーマ:仮設工事の監理

仮設工事の監理

仮設工事の監理とは、足場や型枠支保工などの仮設構造物が安全かつ設計図書通りに施工されているかを確認・指導する重要な業務です。建築士による工事監理と、仮設安全監理者による専門的な安全点検の両面から成り立っています。
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■ 仮設工事監理の基本
•工事監理の定義
建築士法第2条では「工事監理」とは、設計図書と照合し、施工が設計図書通りに行われているか確認することと規定されています。
→ 仮設工事でも、足場や仮設構造物が設計計画通りかを確認することが必須。
•監理技術者の役割
大規模工事では「監理技術者」が現場全体を統括し、品質・工程・安全・契約遵守まで責任を持ちます。
→ 仮設工事は事故リスクが高いため、監理技術者の安全管理が特に重要。
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■ 仮設安全監理者制度
•資格制度
全国仮設安全事業協同組合などが実施する「仮設安全監理者資格」があり、足場や型枠支保工の安全点検を専門的に行う資格です。
o足場編、型枠支保工編など分野別に資格がある。
o設計段階での安全点検、現場での組立後点検、資材センターでの整備検収までカバー。
•厚労省の位置づけ
仮設安全監理者は「足場の点検について十分な知識・経験を有する者」として厚生労働省が認めており、事業者から点検者として指名可能。
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■ 実務での監理ポイント
•設計図書の確認
仮設計画(足場配置図、支保工計画図など)を事前に精査し、矛盾や不備がないか確認。
•施工段階の点検
組立後の足場や支保工が安全基準(労働安全衛生規則など)に適合しているかをチェック。
•是正指導と報告
不適合があれば施工者に指摘し、従わない場合は建築主へ報告する義務がある。
•継続的監理
工事期間中は定期的に点検を行い、劣化や不適切な使用がないかを監視。
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■ まとめ
仮設工事の監理は、**建築士による工事監理(設計図書通りの施工確認)**と、仮設安全監理者による専門的な安全点検の両輪で成り立っています。事故防止のためには、設計段階から施工・検収まで一貫した監理体制を整えることが不可欠です。
理事会や非専門の方へ説明する際は、**「設計図書通りかどうかの確認」と「安全点検資格者によるチェック」**という二本柱を強調すると分かりやすいですよ。

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