防水工事の監理業務について

大規模修繕工事における「仕上げ表」と「図面類」は、施工精度・品質管理・住民説明のすべてに関わる重要な資料群です。特に理事会や修繕委員会が非専門家の場合、図面の見える化と仕上げ表の整理が合意形成の鍵になります。
以下に、仕上げ表と図面類の種類・役割・活用ポイントを体系的にまとめました:
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■ 仕上げ表とは
•建物各部位の仕上げ材・施工方法を一覧化した表
•外部仕上げ表(屋根・外壁など)と内部仕上げ表(床・壁・天井など)に分かれる
•例:外壁 → 吹付タイル仕上げ、屋上 → 塩ビシート防水、共用廊下 → 長尺シート貼り
活用ポイント:
•施工会社への明確な指示書になる
•住民説明会で「どこに何を使うか」を視覚的に伝えられる
•変更履歴を残すことで設計変更にも対応しやすい
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■ 図面類の種類と役割
図面種別主な内容活用場面
平面図建物の各階の構成工事範囲の把握・住民説明
立面図外観・外壁の構成外壁補修・塗装計画
展開図室内壁面の詳細共用部の内装改修
構造図柱・梁などの構造耐震補強・安全性確認
設備図給排水・電気・空調配管更新・設備改修
仮設図足場・養生・動線工事中の安全対策
改修設計図劣化診断に基づく補修範囲工事見積・施工管理
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■ 実務での活用例(俊明さん向け)
•Excelで仕上げ表を写真付きで作成
→ 住民説明会で「この部位にはこの材料」と視覚的に提示
•図面に色分けで補修範囲を明示
→ 改修設計図にて「赤=タイル浮き補修」「青=塗装更新」など
•図面と仕上げ表をリンクさせた報告書テンプレート
→ 週次報告で「今週は外壁A面の塗装完了(仕上げ:アクリルシリコン)」と記載
•設計変更時の履歴管理
→ 仕上げ表に「2025年11月17日:屋上防水材を塩ビシートに変更」と記録
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