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大規模修繕計画の基本計画について

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テーマ:大規模修繕計画の基本計画

大規模修繕計画の基本計画

大規模修繕計画の「基本計画」とは、建物の劣化状況や将来の修繕ニーズを踏まえ、修繕項目・時期・概算費用を体系的に整理した“戦略的な土台”です。
以下に、基本計画の構成要素と策定のポイントを整理します。
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■ 基本計画の目的と位置づけ
•長期修繕計画の中核:12〜15年周期で実施される大規模修繕の「骨格」を定める。
•合意形成の基盤:理事会・修繕委員会・住民間での共通認識を形成するための資料。
•資金計画の前提:修繕積立金の見直しや借入検討の根拠となる。
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■ 基本計画の主な構成要素
項目         内容
建物調査・診断結果 劣化状況、耐用年数、修繕の必要性を把握
修繕対象の範囲    外壁、屋上防水、バルコニー、給排水管、共用設備など
修繕時期の想定    劣化進行と居住性・安全性を踏まえたタイミング
概算費用       各工事項目ごとの費用見積もり(±20〜30%程度の幅)
優先順位       緊急性・重要性に応じた工事項目の整理
実施方式の検討    設計監理方式か責任施工方式かの方向性
合意形成の方針    総会決議のタイミング、住民説明会の計画など
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■ 策定のステップ(例)
1.建物診断の実施(非破壊検査含む)
2.専門家(設計事務所・コンサル)の選定
3.修繕項目の抽出と優先順位付け
4.概算費用と資金計画の試算
5.住民説明会・アンケートによる意見収集
6.基本計画書の策定と理事会承認
7.総会での報告・承認
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■ 成功のポイント
•診断結果に基づく現実的な計画:感覚や前例に頼らず、科学的根拠を重視。
•住民の理解と納得を得る工夫:図解・写真・比較表などで視覚的に伝える。
•将来の法改正や省エネ対応も視野に:2025年以降の省エネ法改正にも留意。
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宇野俊明(マンション管理士)

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国交省のガイドラインに沿った長期修繕計画の作成や修正ができるシステムを開発。工事時期の変更、物価変動指数を反映した工事費や月々の修繕積立金額による収支バランスなどの、シミュレーションが簡単にできます。

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