防水工事の監理業務について

共用部分、専有部分、その両方から見て、マンション全体の修繕部分が見えてくる。
大規模修繕を計画するうえで、屋上や廊下、階段などの共用部分だけでなく、住戸の専有部分の調査も、他の調査と合わせて行うことが多いのです。特に漏水補修や、設備改修、建具の更新の時期の判断には欠かせません。
アンケート調査から作成した、住戸ごとの不具合分布表を基に、不具合が多い住戸や、漏水事故を対象として調査します。高経年の場合は全戸調査をすることもありますが、比較的新しいマンションだと時間と費用が掛かるので、10%程度の住戸をピックアップして調査することが望ましいです。
アンケート調査で確認された不具合を専門家の立場で確認します。
調査時は、居住者と共にその現象を確認します。漏水がある場合は、その場所を子細に観察し、いつどのような時、具体的な状況下でどのような漏水があったかのヒアリングを行います。もし漏水時の写真があれば確認します。
断熱性能や気密性脳、通風、換気についても不具合がなくても気になる点や改善要望がないかをヒアリングします。
アルミサッシや玄関扉などの建具、物干し金具や手すりについても不具合がなくても気になる点や改善要望がないかをヒアリングします。
設備はリニューアルされていることも多いため、その内容も含めてヒアリングします。
専有部分での物理的調査、詳細調査があれば、同時に行い、何回も入室することがないようにスケジュール管理が求められます。



