防水工事の監理業務について

マンションの根幹を担うコンクリート躯体の劣化度合いの調査です。
マンションで最も重要な部分は躯体と呼ばれるコンクリート部分です。
コンクリートは、空気中の二酸化炭素の影響により、表層から徐々にアルカリ性が低下して中性化が進んでいきます。躯体の劣化度は中性化の深度を一つの目安とします。躯体から直径3~4cmの小径コアを採取し、中性化深度を調査します。また、鉄筋調査機を用いて、鉄琴かぶり厚さを測定します。これらの調査からコンクリートの寿命を調査し、中性化防止などの対策を薦めます。もちろん、目視による鉄筋爆裂やひび割れなどの調査も併せて実施します。
外壁の塗装は、化粧と同時に保護の役割も担うため、きちんとしたお手入れが必要です。
塗装などの外装仕上げ材は、躯体を保護し美装する役割を担っていますが、常に外気にさらされているため躯体より寿命が短いのです。塗装の修繕設計を行う場合は、既存塗膜の付着強度や材質などを考慮します。高経年のマンションでは何度も塗り重ねがされている可能性がある為慎重に調査します。
破断面の位置から、何層目の塗膜が弱いか、下地のモルタルはどうか迄調査します。
重ね塗りがいいのか、既存塗膜の剥離がいいのかは、これらの調査結果をもとに行います。
外壁材にアスベストが含まれている場合もありますから、必要に応じて含有調査も行います。



