防水工事の監理業務について

大規模修繕工事は一度にすべてを決められませんので、段階的に実施します。
大規模修繕工事の進め方としては、調査→計画・設計→工事という流れになります。工事は多数の居住者の合意による決議で工事の範囲・内容・金額・施工者などを決定します。そのため、第三者による診断や見解を根拠に合意形成されます。調べて知る→理解する→検討する→決定する→実施する、というプロセスを経て段階的に進めます。
調査と資金計画を行って、工事の内容や範囲を決定します。
工事の第一歩は調査診断です。建物の不具合や劣化状況を調査診断の結果から、現状を客観的に把握し、修繕等の必要性を検討判断する根拠とします。
調査診断をもとに、長期修繕計画の見直しを行い、長期的視点で資金計画や修繕項目を検討します。修繕積立金の問題が大規模修繕工事の計画を通じて考える必要も出てきますが、本当に必要な工事を実施するためにきちんと向き合って検討します。
コンサルタントには調査診断から工事監理に渡る問題解決能力が求められるのは当然として、マンション全体を総合的にとらえかつ長期的に物事を判断する視点と、管理組合とのコミュニケーション能力、計画を取りまとめる総合力が求められます。



